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ベンチャー・キャピタルの種類とその性質について

大手や老舗は、独立系のベンチャー・キャピタルであり、金融機関や一般事業会社等から広く資金を募ってファンドを組成しています。そしてハンズオンに熱心なところも多いです。上場やM&AをしてさっさとEXITしてくれないと投資資金が回収できませんから、育てることに熱心になってくれます。

 

一方、金融機関系では、例えば、銀行や保険子会社等の場合に、二人組合と言いまして、親会社である銀行や保険会社と、そのベンチャー・キャピタル子会社の2社でファンドを組成しているケースも多いです。組合は集まりですから1社では設立できないので当然です。必ずしもではありませんが、ハンズオンにそれだけ熱心なところは、上記の独立系ほど多くはないという印象です。また、役員や従業員も親の金融機関からの出向や転籍も多い傾向にあります。単独でベンチャーに投資するのではなく、他のリードとなるベンチャー・キャピタルが投資することが確実になってきた場合に投資を検討することが多くなっています。いわゆる小判ザメ戦略ですね。独立系ベンチャー・キャピタルが出資を行えば、合理的な理由でもあるのだろうと考えて投資をします。少し遅れて投資することになり、株価も高い状態で出資をするので、一見経済合理性があるのか疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、独立系ベンチャー・キャピタルが詳細にデューデリジェンスを行って、手間やコストをかけ、専門的な目で将来性を考えて投資するわけです。そういう方々の意見の方が、一般素人よりははるかに目利き力があります。もちろん金融機関の方が目利き力がないといいたいわけではなくて、金融機関の方も一般人よりははるかに目利き力が高いのですが、大手、老舗系の方と比較すると、能力が若干落ちるということです。しかも、組織としてわざわざ人員を割いてまでもハンズオンを行うわけではないために、独立系や老舗系のハンズオンに任せた方がよいと考えるのです。そのように考えますと、これら金融機関系のベンチャー・キャピタルの投資に対する考え方、つまり、追随型はそれなりの合理性があることになります。

 

事業会社系のベンチャー・キャピタルは、コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC:Corporate Venture Capital)といいますが、一般事業会社が、自ら子会社としてベンチャー・キャピタルを設立するケースも多くなっています。親会社の意向が反映されますので、共通の特色はないと考えておいた方がよいでしょう。

 

大手や老舗ではないものの、小さく小回りの利くタイプがあります。これもまた独立系ベンチャー・キャピタルではありますが、ブティック型と言います。シリコンバレーではこのタイプが多くなっています。無限責任の個人の性格が前面に出て投資を行うタイプです。それぞれではありますが、意思決定のプロセスが少なく、大手、老舗系、事業会社系、金融機関系よりも即断即決の場合が多くなっています。

 

 

 

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