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日本人は戦わずして勝つのがいい。なぜか勝ってしまうのが合っている。

食生活を変えただけでは、数万年か数千年という長い時間をかけて培われた我々日本人の習性がそうそう変わるものとも思えません。やはり日本人らしい方法で勝利を目指す方が効率的でしょう。

 

以前、フィギュアスケートの荒川静香さんのお話をしましたが、「勝つ」ことを前提にせずに「勝つための技術や方法や作戦」をひたすらこなしていき、結果として「勝つ」方法が良いのかもしれません。そんなサッカーなんか見たくないと最初から申し上げておきますが、ストライカーが育たないならば、徹底的に守備にこだわって、延長まで走れる体力づくりをして、PKだけは妙に強い個人を育てた方が、世界の頂点を極めるには早いかもしれません。試合中にペナルティエリアで倒された場合のPKでは点数になりやすいでしょうが、延長後のPKの場合には正直運が左右します。今のサッカーのワールドカップを見る限りでは、強いから当然のごとく勝ったチームなんて皆無に思えます。運の良さを味方にしなければ、どんなに強くても頂点には立てません。4年に一度しかない(FIFAによると2年に1回開催しようという動きもある)のに、「運」に期待するのか、と思うでしょうが、どうやったら日本が効率的に頂点に立てるかを逆算した結果です。幸い組織力という視点では、日本人は既に世界で指折りと思われます。それはまた農耕民族であるが故の特性も生かしています。最近個人技でもワールドクラスが出てきていて楽しみな限りです。

 

勝負を意識すると体が硬くなりやすいならば、あえて勝負を捨てて、一つ一つの技術を高めに行くという作戦です。気が付いたら一位になっていた、結果は二の次でプレーを心がけた、くらいの方がどうやら日本人にとって、勝利を手にしている確率が高そうです。目の前の敵をやっつけるというのは案外苦手な民族なんじゃないでしょうかね。しかも汚いことは絶対にやれないですよ、我々日本人は。馬鹿正直な正面突破しかできないですし、相手がケガしてりゃ思いやり、勝負にこだわり切れない、そんな遺伝子がどこかに組み込まれているんです。

 

ここ最近、男女問わず、フィギュアスケートでは日本人は強さを発揮していますが、競技の性格や勝つために一つ一つの演技をコツコツとこなしていく、もちろん当人の才能や努力、協会としての取り組み、全てが優れているのでしょうが、システム的に日本人に有利なのかもしれません。勝利よりも、勝利に向けてしなければならないことに集中して、結果として勝つ。

 

これも孫氏の兵法の言うところの「戦わずして勝つ」というものなのではないでしょうか。そのため、日本人には、ビジネスにおいては、結果として利益を出すのではなく、例えば営業については、アポ電話を何件かける。何件会う、何件落とす、と一つ一つブレイクダウンして、その積み上げで結果を出すような仕組みの方が上手くいくのかもしれません。何が何でも結果出せというのではなくて。あまり業績主義が広がらない理由の一つかもしれませんね。

 

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