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リーダーシップの本質とは

成熟した人は、自分の気持ちや信念を表す勇気と相手に対する思いやりをバランスよく持つ人のことをいいます。勇気はモノを獲得すること、思いやりは他の利害関係者との長期的な関係維持を重視しています。リーダーシップはこれらのどちらも備えています。自分だけ良いのではだめなのです。全ての利害関係者の生活水準とその質を向上させることなのです。

 

普通の人は、やさしい人は厳しくないとか思ってしまいがちですが、実はウィン・ウィンは優しさも厳しさも同居しているものです。ウィン・ルーズよりも厳しいかもしれません。ウィン・ウィンを目指すのであれば、優しさだけではダメで、勇気もまた必要です。相手に感情移入をするのではなく、自分に対する自信も不可欠です。思いやりを保つのではなく、勇気がなければならないのです。繰り返しますが、勇気と思いやりのバランスがリーダーシップです。

 

勇気だけで思いやりがなければ、それはウィン・ルーズなのです。つまり我が強く、相手を圧倒します。自分の信念を貫く勇気は持てども、相手の立場を考える思いやりがなく、相手をつき従わせるために、自分の地位や権限、資格等を使うこともあります。逆に思いやりがあっても勇気が賭けていれば、ルーズ・ウィンとなってしまいます。相手の立場や望み、気持ちを考えて、自分の立場を表現する勇気をなくしてしまうのです。

 

勇気と思いやりのどちらも高めることがウィン・ウィンの実現には必要不可欠です。そしてこのバランスが、その人のリーダーシップを示します。このバランスを確立していけば、相手の話を聞いて思いやると同時に、自分の立場を勇気をもって主張できます。

 

そして、ウィン・ウィンには、全ての人を満足させるマインドを持つことが必要です。多くの人にとっては、人生を一つのパイと見て、他の人が大きな一切れを取ると、自分の取り分が減ってしまうと考えてしまいます。人生をゼロサムゲームと考えているからです。こういう人にとっては、名誉や評判、利益を他人と分かち合うことは難しくなります。他の人が成功したりすると自分から奪われている気持ちになってしまうからです。「おめでとう」と声に出したところで内心は嫉妬の嵐です。このような人が持つ価値観は、他人との比較によって得られますから、他人の成功は自分の失敗でしかありません。しかし順位付けをすれば一番には一人しかなれませんし、勝つことは即ち相手が負けることと考えるのです。また、このようなマインドを持つ人は、他人の不幸すらも喜んでしまいます。そうして、比較して、他人を自分の所有物にすることで自分の自尊心を満たそうとます。

 

このような人が組織の長になってしまうと、他人を思いのままにすることですから、イエスマンやご機嫌とり等、自分より弱い人で自分のまわりを固めます。だから、組織としての成功はしません。お互いの相違点や意見の違いを、相手の反抗と捉えてしまうからです。

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