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サッカーの一流選手の育て方からビジネスを学ぼう

以前、スペインの人気サッカークラブでコーチをやっていた方からお話を伺ったことがあります。素晴らしいチームの土台となるのは、優れた選手たちの質です。これは企業にも、社会にも言えます。

 

サッカーについては日本代表も次第にレベルアップしていますし、日本サッカー協会の掲げるワールドカップ優勝への階段を一つ一つ登っていることは実感できます。サッカー選手自体の素質は、もはや欧州と肩を並べているといえます。もちろんスーパースターと比較してしまうとまだまだではありますが。そのコーチ曰く、日本の子供たちの潜在能力、特に学ぶキャパシティーや姿勢については、欧州の子供たちよりも上だといっていました。ところがA代表になってしまうとチームとして、選手としても見劣りがしてしまうのです。結局、子供のうちに何をしたのか、大人になるまでに何をしてきたのかで差が出てしまいます。才能そのものだけではないと思います。そのコーチが言っていた中で、優秀なサッカー選手を育てるための方法として、いくつか傾聴に値することがありました。

 

  • 幼少期は楽しませる

幼少期はボールと触れ合うことでサッカーが楽しいものだと実感させること。プレーをさせるよりはボールで遊ばせる。飽きさせずつまらないと感じさせないこと。ちなみにサッカーらしいトレーニングが始まるのが7~8歳くらいから。

 

  • 子供のうちから状況判断を磨く

サッカーの一流選手が一流である所以は、プレーを読む力とそれを正確に実行できるテクニックがあるからです。そのため、個人でサッカーを読む訓練、チームとしてサッカーを読む訓練を行います。

 

  • 実践型のトレーニングを積むこと

小さいころから実践向きの総合的なトレーニングを重ねています。欧州では実際の試合に近い状況を作りトレーニングを進めますが、日本はそれぞれの要素を抽出して時間をかけて強化していきます。学業で言うところの国語、数学、理科、社会、英語みたいなやつですね。その時点で終わってるなと思います。また、悪いことに、日本の高校生は勉学優先が根底にあり、スペインのサッカーチームの若手は当然サッカーが最優先されます。日本の高校生は、テスト期間中はサッカーのトレーニングは休みますが、サッカーチームの若手はサッカーの評価で決まります。専念できる環境があるということですね。

 

  • オンとオフの切り替えをする

若手はいつもサッカーばかりしているわけではありません。但し日本の高校生は、オフにもサッカーをしており、サッカーから離れる時間がありません。スポーツでは肉体的な休養と同時に精神的な休養も必要。心身ともにリカバリーができて初めて、次の目標に向けて100%集中する準備ができます。ビジネスの世界では、働き方改革で変わってほしいと思いますけれど、サービス残業や土日出勤はおそらくなくならないでしょう。残業を前提としているから、時間内にピシッと終わりにせず、だらだらと取り組みます。こちらは8時間内で終わそうと思っているので全力疾走しますが、元々16時間労働だと思っている同僚がいると、そのちんたらに付き合わされますから、休みがなくなり、ひたすら疲弊します。

 

これらのサッカー選手の育て方はビジネスにも通じます。我々日本人は、子供の頃、ビジネスを教わったことがありません。だから日本では優秀な起業家が中々出てこないのだと思います。子供のうちから、起業家教育を行い、まずはビジネスって楽しいんだよと思わせなければ。次には国語、数学、理科、社会も大切ですけれども、それ以上にビジネスの実践に使えることを教えた方が有用な場合が多いと思います。そんな学問は学者先生になろうとしている人だけで十分でしょう。サラリーマン予備軍を育てりゃいいって発想なんでしょうが。

 

正直、実践そのものになりますと、本当にビジネスをやっていくしかないと思いますが、サラリーマンであっても、起業家的発想で仕事に取り組むことで実践に近いことはできます。むしろ、これからの時代、サラリーマンとして組織に残れる人材は、起業家的センスで会社に貢献できる人材だけになってしまうでしょう。いわゆる普通の人は安月給でしがみつくしかなくなりますね。

 

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