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誰か拾う人がいて初めて組織は回る

最初から自分に対する期待像を明確にするだけでも、信頼を高めるきっかけになります。もちろん最初は大きな時間と労力が必要になりますが、長期的な観点から見ると大きな時間と労力の節約になります。期待があいまいであったり、共有化されていないと、単純な誤解であっても人間関係の信頼は破綻につながっていきます。

 

期待を明確にすることは、ある意味で勇気のいることです。正直最初から、人間関係をなかったことにした方がいいことになります。あなたにはこれを期待していることはこういうこと、それをお互いに最初から明確にしてしまうと、恋愛なんか始まらないですよね。相手のいいところだけを勝手に増幅して気持ちを高めていっているだけですし。だから、別れや離婚と言うのは起きるのでしょう。結婚前は、結婚することを前提にして、気持ちを抑えたり、隠していたりすることがありますから。まあ、付き合った惰性で結婚し、子供も生まれて別れられなくなってしまったという例も数多くありますけれども。こういったことは誠に縁とタイミングですから。

 

ここはひとつ現実的な話を突き詰めていきましょう。期待を明確にすれば、お互いの相違点がわかり、双方が納得できる期待像を打ち出さず、相違点がないようなふりをして、そのまま目をつぶってしまう、そういった危険性をなくすことができます。でも目をつぶった方がラクであることと、そうでないと関係が始まりにくくなることはあるでしょう。

 

こういったことは男女関係だけではありません。仕事のパートナーとしても、さらには仕事の主従関係でも起きます。特に最近の日本では終身雇用の崩壊とともに、組織に対する忠誠度が失われ、身を粉にして働く意識がだんだん薄れつつあります。こうなってきますと、欧米のような、会社と個人の関係を作る方向に傾いていくでしょう。つまり契約(入社)の段階から、あなたの仕事は、これ、それ、と決め、それ以外のことはしなくなると言ったところです。そうなると仕事のシステム化が重要になってきます。

 

起業したては特に、仕事の完全な分化がされていないこともあり、間を誰かが拾わなければなりません。自分はライトしか責任を持たないといって、センターのバックアップをしなければ、センターの選手がダイビングでキャッチできなければ、ボールは外野を転々として、それこそランニングホームランだらけになります。その誰がそこを拾ってまとめるんだ、と言うことも含めて、経営者サイドの人間は、仕事のシステム化をしていく必要に迫られるでしょう。これからはそれは私のタスクではありませんから、で終わってしまいます。誰も拾う人がいなければ総務部でやれ、といったところで能力的リソース的な限界はどうしてもあるものです。こうなってしまうと、システム化がまだ不明瞭な会社では、明確にわかる部分は外注か派遣に、明確にわかる会社のコアな部分は経営陣が、明確にわからない不明瞭な部分を調整役のスタッフ(別に取締役でもいいのですが)がこなすことになるかもしれません。

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