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古臭い信念は、自分の足枷になる。

古い信念が、自分にマイナスになることは多々あります。信念は人それぞれですが、身の回りの例として「資格」があります。「資格を取れば安泰」「資格を取れば人生バラ色」「資格を取れば報酬が上がる」、こういった信念があります。正直、客観的事実というよりは、むしろ個人の信念や、専門学校の営業トークにでしかなくなっています。おそらく半世紀近く前までは、この信念は客観的事実(に近いもの)だったでしょう。

 

同世代はこれを信じて、青春をかけていた人も多くいます。中には資格を取得できて、気分的にバラ色になった人もいます。資格というのは取らない限り「ゼロ」、つまりスタートラインに立つことができません。非常に厄介です。志半ばにやめていく人もいます。一番の不幸は、取れなかったことよりも、取れない挫折感を引きずってしまうことだと思います。そして資格が取れなかった自分をダメ人間と烙印を押してしまうこと。これがよくない。縁がなかったものと思い、別の人生に自分の可能性を見出せばよいことです。

 

正直、資格を取った後でその仕事が本当に面白いと思えるのかも疑問です。司法試験に合格して、そんなに人のもめごとに入っているのが幸せか、公認会計士になって、色々な企業の財務諸表が正しいかチェックするのが楽しいか、税理士になって税務申告書を書くのが好きか。もちろんこれ以外の仕事はたくさんありますが、資格を取って何をしたいのか、それは本当に資格がなければできないことを問うと、案外資格がなくても楽しいことは多いものです。ここでかけた時間を他のことに使ってたらなーと思うことも少なくありません。

 

もちろん別のことに使っていたからと言って、本当に楽しい人生が送れているかはわかりませんが、少なくとも、資格が取れれば安泰とか人生バラ色という時代ではありません。報酬が上がるのは、仕事を選べばそうですね、としか言いようがありません。

 

アメリカ人に、資格を目指して頑張っているという話をしたところ、「資格を持っている人が1万2千人いると仮定すると、日本の人口の1億2千万のうちの、1万分の1になるためにがんばっているのか。1億2千万分の1の人生を目指さなきゃ意味ないだろう」と言われたことがあります。さすがにアメリカ人だと思いました。もちろん資格を取ったからといって、1億2千万分の1になれないというわけではありませんが、そうなりたければ資格を取る必要もないわけです。むしろ起業した方がそうなれる確率は高いですよね。成功したら、という条件付きではありますけれども。

 

いずれにしましても、今、あなたが持っている信念について、一度見直してみて、自分をがんじがらめにしているとしたら、これにこだわるメリットとデメリットを考えてみましょう。案外デメリットの方が大きいかもしれませんよ。

 

また、資格は一代限りですし、仮に地盤を残したとしても、子孫がその資格を取得できるかどうかもわかりません。知り合いの医者で、娘さんの旦那がサラリーマンだったのですが、その医者のお金で今、医学部に通わせて、なんとか地盤を維持しようとされている方もいらっしゃいます。医者になれなかったらどうするんでしょう。まあ、いくらでもなれる方法はあるみたいですが。

 

まだ会社を残した方が良いかもしれません。もちろん経営者教育も行わなければ資産の食いつぶしになるだけになってしまいますけれども。

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