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相手の話すことをきちんと聞く方法

人の気持ちを理解するには、まず自分の言うことを聞かないからではなく、あなたが相手の言うことをきちんと聞いていますか、相手の本音を引き出す信頼関係がありますか、ということです。こういう人は、相手が何を考えているかを実は理解しておらず、自分の中を見つめて、そこに相手の世界が見えていると勘違いしているだけなのです。

 

私たちは日常からこんなことばかりをしています。人と接しているときに、自分の価値観を押し付けようとしています。確かにどちらもお互いに理解されたいと思っているのですが、会話は独り言をお互いに言っていて、相手の中でその言葉でどのように気持ちが変化したかを最後まで本当に理解してはいないのです。

 

相手が話しているときは概ね次のような感じで聞いています。①無視する、あるいは実際には聞いていない。②聞くふりをする、相槌くらいは打つ。③選択して聞く、会話の部分部分しか耳に入れようとしない。④注意して聞く。注意深く相手の言うことを聞きます。

 

本来すべきことは、これらレベルを超えた次元の感情移入をして相手の話を聞くことです。ここでの感情移入とは、心の底から理解することです。映画などでもたまに涙が出てしまう時がありますが、あれが一種の感情移入です。主人公になり切ってしまうというところでしょうか。これは相手の立場に立って、物事を考え、相手が見ている世界を見ることです。そして相手の考え方を理解し、相手の気持ちを感じ取ることなのです。

 

感情移入は同情ではないのです。同情は評価の一つでしかありません。当然、同乗することが適切な場合もあります。しかし同情を受ける人達は、その与えられた同情に依存しがちになります。依存状態に陥らせてはいけないのです。それはお互いのためになりません。ですから、感情移入は相手の考え方に無条件で賛成することではなく、感情的にもその人のことを正しく理解するということなのです。

 

感情移入は単に頭で理解するというものではありません。それこそ五感を使って、相手の気持ちを汲み取ります。耳だけではなく、視覚や直感すらも、感じ取るというのが正解でしょう。

 

感情移入が大きな力を持っているのは、正確なデータを与えてくれるからです。それは自分の価値判断で、自分のスクリーンに他人の映像を流すのではなく、相手の考え方、感情、動機を勝手に解釈して、脚本を作ってしまうのではなく、相手の頭と心の中のありのままの現実を見るようになるのです。人間の魂からくる深いコミュニケーションがここで起こってくるのです。

 

 

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