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リターンとリスクの蜜なる関係

ビジネスはお金儲けの手段なんですが、そこに全ての焦点を置いてしまうと、どこかにゆがみが来ます。以前、アメリカの大統領であったリンカーンが「少ない人を長くだまし続けることはできる。多くの人を短くだまし続けることはできる。しかし多くの人を長くだまし続けることはできない。」という名言を残していました。少ないと多い。長いと短いの線引きは難しいのですが、不動産投資の不正融資事件、建築基準法違反の建築問題や上場企業の粉飾決算等、組織ぐるみの騙しが増えています。平成の終わりと令和の始まりに噴出してきたのも、何らかの意味があるのかもしれません。たまたま上記例は全て不動産屋を思い浮かべてあげました。少なからず自分もうすうす思ってしまっているのですが、不動産屋は金儲けのことしか考えていない人種が圧倒的に多いということです。だからと言って、全ての不動産屋がお金のことばかり考えて、顧客から搾取しているわけではありません。お客様のためを思って真剣に取り組まれている方も多く知っています。

 

どうしても儲かる可能性のある分野ですから、そこに参入する人の多くがお金のことを考えていることは紛れもない事実でしょう。しかし十把一絡げにみてしまうと、判断を見誤ります。あまり金、金言われすぎると、引きたくなってきますしね。そうするとそちらの方面の人たちとは疎遠になってしまいますし、ビジネスのチャンスを逸します。

 

ビジネスは、その動機がお金をもうけたいからというのは否定できませんし、自分もそう思っています。しかしそれだけではなく、「等価以上のものを提供することで、相手に喜んでもらうこと」が基本になっていなければならないと思います。人間関係は、どちらかが犠牲になっているとしたら、長くは続きません。犠牲になるときはどちらも、得をするときはどちらも得をする。そういった関係になることが長続きの秘訣です。だからと言ってつまらない平等意識はいりません。ひたすらリスクを負ったものがリターンを得られる仕組みを作り続ければいいだけです。

 

会社の社長が従業員よりも多く報酬がもらえる理由は、社長だからではなくて、リスクを負っているからです。従業員は儲かろうと儲からなかろうと一定の給料をもらえますが、社長は儲からなければ報酬に預かることはできません。

 

判断するときの人間関係や契約関係も、リスクとリターンで見るとわかりやすいと思います。自分はこれだけのリスクを抱えているのだから、相手にも報酬を請求できるはずだ、と思えれば、そのリスクを淡々と説明することで、報酬を多く引きだせる可能性も上がります。逆に、不動産屋は全てのリスクを伝えきらないことで、クライアントに大きなリスクを負わせて儲けている輩も中にはいます。本来ならば、ありとあらゆるリスクを開示して、といいたいところですが、そうしますとモノやサービスは売れなくなります。そうはいうものの、長い人間関係を築くためには、最低限、リスクは伝えて公明正大にお付き合いしたいものです。

 

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