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ビジネスに役立つ、イソップ童話のガチョウと黄金の卵の話とは

ガチョウと黄金の卵という、イソップ物語があります。これは次のような話です。

貧しい農夫が黄金の卵を発見した。それは何と純金でできていた。しかも自分が飼っているガチョウがその卵を産んでいた。毎日毎日卵を産んでくれる。農夫は富が増すにつれてせっかちになり、ガチョウを殺して腹の中の卵を全部手に入れようと思ったら、中身は空っぽで、さらに黄金の卵を産むガチョウすらも殺してしまった、という話です。

成功とは、目の前の現預金(あるいは資産)を増やすことだと考えてしまいます。特に企業では月でどれくらいの売上が上がったか、営業マン一人一人は、どれだけ売り上げを上げたかで評価されます。別の評価は難しいので已むを得ませんが、この評価がときに問題を引き起こします。ガチョウと黄金の卵の話は、それを抽象的な物語にしているようです。

通常、成功とはガチョウが生む黄金の卵を、いますぐに手に入れようとしてしまって、腹を裂いて取り出そうとします。お客様にメリットしか伝えないで、大きな不動産を購入させてしまったり、コンビニエンスストアのオーナーに対しても、彼らのデメリットなど考えずにお金を搾取する例は、実は上の話と何ら変わりありません。お客様の犠牲のもとに、自社の売上を伸ばす行為、つまりお客様を殺してしまっています。

まだ、日本の国力がそれなりにありますし、人口もそれなりにいますから、次から次へと騙される弱者が来社してくれればそれでいいという態度がありありです。代わりならいくらでもいるという傲慢ささえ感じます。顧客と共に歩くという姿勢を企業が持たなければいずれ市場から淘汰されることになるでしょう。

淘汰される前に稼ぎきるのもまた、ビジネスと言えるのかもしれませんが。

ちょっとした賢い起業家であれば、いますぐ黄金の卵を増やしたいと思ったら、黄金の卵を産むガチョウを誰かに買い取ってもらうことになるでしょう。ガチョウとは起業家が作った会社です。黄金の卵は会社が生む利益のことです。要するにM&Aですね。数年間の利益を現金化してしまえば、黄金の卵を今すぐ手に入れることができます。

さて、この話では、目標を達成し結果を出すこと(黄金の卵)と、その結果を出すための能力や資源(ガチョウ)があり、一般人は黄金の卵だけを追い求めてしまう、ということです。その結果を出すための能力や資源を高めることに目を向けなければなりません。後者は手間や時間がかかります。しかしそれこそが成功するために本当に重要なことなのです。

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