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コミュニケーションにおける駆動力と抑止力とは

自分自身が正しく、他人が間違っているとか、自分自身が客観的で、他人が主観的だという考え方を持ってしまうと、効果的な相互依存関係を作ることは難しくなります。

本当に効果的に人生を営む人は、自分のものの見方の限界を認めて、他の人の価値観に接することで得られる、謙虚さを持っている人です。こう考える人は、相違点が自分の知識や現実に対する理解を高めると思っています。自分の経験だけではどう考えてもデータ不足であると知っているのです。

二人の人が異なる意見を持ちながら、両方とも正しいということは論理的なことではなく、むしろ心理的なことです。同じものを見ても、異なる条件の下で見ていれば、双方で異なる意見になることがあります。意見とは二分法ではなく、ほとんどの場合に第三案がある、と言った可能性を認めなければ、相互が合意に至ることはありません。

他人が異なる意見を持っていれば、同じ考えじゃないな、変な奴だ、疲れる奴だ、ではなく、あなたには異なった見方があるんだね。どうやったらそのように解釈できるんですか。と逆に聞き返す方が良いと思います。つまり相手のものの見方をしてみることで、相手を理解しようと試みるのです。

自分と同じ意見を持っている人と話をしたところで、それ以上得るものはないのです。相手の見方を尊ぶことによって、自分の認識力を高めるだけでなく、相手を肯定します。それが相手に対するメンタルティな意味での安心感を与え、お互いのコミュニケーションにかかっていたブレーキを取り外すことになります。

相互依存状態においては、成長と変化を妨げる抑止力に対抗するために、相乗効果は特に強い武器になります。このような抑止力を説明するために、ある社会学者の言葉を借りれば「上向きの成長を促す駆動力と、それを妨げる下向きの抑止力があって、現在の結果はそれらが均衡状態にある」ということなのです。一般的に言えば、駆動力は、合理的、論理的、意識的、経済的なモノとされ、抑止力は、感情的、非論理的、無意識的、心理的なモノと言えます。そのため、変化させたいときにはどちらも考える必要があります。

このレベルを改善したいと思っているとした場合、駆動力を増やそうとしても、相手の抑止力の反発に出会ってしまいます。駆動力は短期的に自分が欲しい結果を得られますが、抑止力が残る限り、状況の改善は徐々に難しくなっていきます。強く押せば押すほど、推すことが難しくなり、バネのように跳ね返ってくるのです。

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