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お金持ちになるための借金の良しあし

借金は返済しなければならない足かせとなることもありますが、逆に自分の少ない資本を何倍にも増やすための、いわゆるレバレッジ(梃子)になることもあります。トップクラスの資産家の中には資産と同じくらいの借金を抱えている人もいます。そのような人たちは不動産を主な資産としている人が多いです。

ある不動産業者は1兆3千億円の資産総額のうち、自己資本は3,000億円、負債が1兆円とも言われています。ビルなどの不動産を建設するためには、銀行からの借り入れをする必要があるために、資産額も多いのですが、借金も膨らんでしまいます。

不動産投資の場合、例えば自己資金が2,000万円程度しか持っていなくても、1億円くらいを借りることができれば、1億2千万円の物件を購入することができます。これは小さな元手をレバレッジで大きくすることを意味しています。不動産の購入者は、住人から賃料を取得し、その中から管理費や銀行への元本返済、そして利息を支払ってやりくりしています。

不動産はそれ自体が担保になるために、銀行が融資をしやすくなっています。最近不動産投資に対する融資が難しくなっているとも言われますが、今までがザルすぎただけです。今でも普通の事業と同じレベル感であれば、普通に借りられます。融資のレバレッジ効果は不動産事業だけにも限りません。飲食店や美容室など、元手が少なくても、銀行から借り入れることで事業をスタートさせることができます。

このレバレッジは元手が少なくても多少大きめの事業をスタートさせられるというメリットもありますが、事業が上手くいかなかったときに必ず足かせとなります。自己資金だけでスタートすれば、上手くいかなければそのまま放棄してしまえば済むことですが、借金は事業が上手くいこうと行かなかろうと返済を迫られます。

多少借金をした方が、自分の尻に火をつけて、そのプレッシャーをエネルギーに変えて、収益を上げられる例もありますが、逆に委縮してしまったり、大きなことができなくなったり、下手をすれば破産して、しばらくお金を借りられる事業ができないということにもなります。

例は異なりますが、シンガーソングライターのさだまさしさんは映画製作に25億円の借金を背負い、それを自分の歌で完済したといいます。才能があったからこそ、それだけの借金もできたわけですが、その苦労は我々の想像を超えたところにあったのではないかと思われます。たまに億単位の借金を抱えて復活した人はいらっしゃいます。それでそのノウハウを教えますといってセミナーを開いたり、本を売っている人は、宣伝で話を膨らませているだけですが、本当にそういう方は、「稀」ですがいらっしゃいます。

借金が原動力になると、その返済額も考慮に入れた、少し大ぶろしきを広げたビジネスモデルを常に考えることになり、こじんまりしないというメリットもあります。借金をしないで小さく細々も悪くはありませんが、自分が一人で生きていければいいやという創意工夫のないビジネスに終わってしまう可能性の方が高いでしょう。借金を返済するために、より大きなことを考えるようになる。結構大きな副産物と言えるでしょう。

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