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ビジネスにおいて、成功するための近道はあるか?

啓蒙本にはびこる成功事例は、自然の法則や社会の法則に沿った順序やプロセスを経ることなく、手っ取り早く成功に近づけそうな方法があると教えています。しかし不労所得の稼ぎ方等というものは、根拠のない絵空事でしかありません。

 

テクニックに固執すると、一時的に成功を収めることはあるように思えますが、長期的には成功を収めることはできません。

 

人間を見ていればわかる通り、母親から生まれてすぐに大人になれるわけでもありません。物理学的にも不可能ですし、メンタル的なものも不可能です。人間の成長には、順序やプロセスがあります。赤ん坊は寝返りを覚え、座り、這うことを学び、歩き、走ることができ、自転車にも最初は補助輪付きで、そのうち補助輪がなくて自分で乗れるようになっていきます。それぞれの段階が必要であり、それを飛ばすことなどできません。そしてその段階を習得し、次の段階へ進むまで時間がかかります。

 

受験勉強一つとってみても、最初から難問は解けません。最初は優しい問題を解いていって、次第に難しい問題が解けるようになってきます。しかし、それを塾や家庭教師で、問題を解くテクニックを学ぶ癖が我々についていますから、付焼刃的ではありますが、基礎力がなくても結果を出すことはまるで不可能ではありません。この記憶が、社会に出てもなお、即効性がある手段、つまりテクニックに走りがちになってしまうのです。このテクニックを手に入れれば、時間と労力が節約され、不可欠な段階を飛ばして望む結果の達成が得られる場合があります。

 

また、今までの世の中であれば、名のある大学へ行けば、あるいは難関の国家資格さえ持っていれば、裕福に暮らせる時代でした。どちらかというと、テクニックで何とかなる社会だったのです。右肩上がりの成長モデルの時代であれば、それでよかったのですが、今はもはや日本国内では右肩下がりの経済であり、海外においても、どうなるかわからない混迷の時代になりました。こうなりますと、テクニックに走るような手法では、がっちりと成功を掴むことなどできやしません。

 

真なる成功を味わうためには、テクニックではなく、法則にたどり着くことが大切です。成長というプロセスの中で近道をしようとしても、自然の法則に反しており、何もできずに終わります。自分の実力のなさと、周りからの期待にこたえられず、ストレスに苦しむだけです。まずは千里の道も一歩からを心がけ、一歩づつ確実に歩んでいった方が良いと思われます。わからないことがあったら、まずわからないことを自覚すること。できないことがあったら、まずはできないことを自覚すること。それが成長にとって大切なことです。見栄を張っても決して良いこととは限りません。

 

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