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バランスを欠く企業は存続しない

自分を変えていくには、人間の持つ重要な能力である、フィジカル、メンタル、知性、情緒をバランスよく高めていく必要があります。それぞれの能力開発も大切なのですが、これらをバランスよく磨くことで最大限の効果をもたらすことができるのです。どれか一つの側面でもおろそかにしますと、残りの三つの側面に対しても悪影響を及ぼします。

これは個人だけでなく組織についても言えます。組織について上記言葉を変えてみれば、それぞれ、利益、組織の目的や貢献の意味、人材の開発・活用・評価、人間関係や利害関係者との関係と言い換えることができるでしょう。

組織がこれらのうち一つでもおろそかにしますと、組織全体に悪影響を及ぼします。人の創造性は大きな相乗効果を生み出す土台になりますが、それがかえって組織に対して、成長や生産性の阻害要因となったりするのです。

例えば会社では利益を上げることにしか関心のない組織があります。このような会社では、表向きは社会貢献だとか言って、聞こえの良い他の目的を唱えていますが、その実態は単なるカネの亡者だったりします。こういう組織では特に営業系ですが、社内競争が激しく、社内はギスギスし、従業員に無理を強いり、休みもなく、メンタル的にも疲弊します。時にはお客様を半分騙すような手法で売り切ります。また、部門同士の駆け引きやら社内政治やらも起こります。当然、会社ですから、利益を上げないとお話になりませんけれども、おカネだけを組織の存在意義にしてしまうと、多方面に悪影響が出てくるのです。

逆に社会情緒的なところに軸足を置いている会社がいます。ボランティア好きと言いますか。こうなると社会実験みたいなもので、利益を生もうとしませんから、会社の財務基盤を弱くし、下手すれば従業員が食べていけなくなります。優先順位が社会貢献で従業員への支払が後回しというバカな経営者に出会ったことがありますが、まあ、頭がいかれていますし、従業員もついて行けずに去っていきます。それ故、このような組織はマーケットに生存できずに終わります。極端すぎる例に思われるかもしれませんが、社長が社会貢献を前提としてビジネスを組み立ててしまって、利益を上げることをおろそかにし、寄付をしていれば満足してしまい、その寄付からの何らのリターンも考えなくなってしまうのです。寄付だからリターンなんてないでしょう。言葉通り捉えるとそうなのですが、投資が寄付になっている会社は少なくないのですよ。投資効果というものを考えなければ企業は成り立ちません。もっとも本業がきちんと成立して、誰も彼もが食いっぱぐれがない(つまりきちんと給料がもらえる)という状態であれば、会社の余力次第で、本当の意味での寄付があっても責めるべきではありません。

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