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色々な商圏に、色々なお客様あり。

閉鎖商圏というものがありますが、これは外部から人が集まらない場所です。但し、その商圏の中には人がいることは間違いない。例えば住宅群を意味しています。こういった閉鎖商圏ではかえって大手チェーン店は入り込みづらいのです。閉鎖商圏で出店してもいいのは、その住宅群の人数だけでやっていける業態に限定されます。例えば、生鮮食品・衣料品等を熱かったスーパーマーケットやコンビニエンスストア、歯科医院、学習塾、クリーニング店、そして理美容室等になります。その地域に住んでいれば、住民の質も何となく肌で感じられるところもあるでしょうから、個人経営の店であれば、このような閉鎖商圏は狙い目です。

 

隔離商圏というものもあります。これは閉鎖商圏が人の流入がなく、流出があるのと真逆で、人の流入があるのですが、流出がないというもの。いいところずくめですが、そもそも隔離商圏に新規で入り込むのが難しい。これは、映画館・博物館・コンサート会場・高速道路・電車や船・飛行機・空港もそうですね。一般的には隔離商圏には他店が既に出店しているので、後からは参入するのが容易ではありませんが、チャンスがあれば見逃さないようにしたいものです。

 

リアルな隔離商圏とは異なりますが、趣味・嗜好や属性等に由来する特殊商圏もあります。これはどういうものかというと、イスラム教徒のハラルフードを扱っている、ベジタリアン向け、アレルギーの食材を用いているレストラン等が考えられます。ニーズが特殊な場合、店も限定的になりますので、そういった限定色を出していけば、お客さまを囲い込むこともできます。バーチャルな隔離商圏です。こういったものはコミュニティを形成するので、クチコミでも伝播しやすいものです。

 

今いる住民の質だけにこだわるべきでもありません。問題はあなたが構えようとしている店の商圏に、どういった住民が流入してくる傾向があるかどうかです。流入を決める要因は「大型商業施設」の存在です。どのような施設があるか。よく観察しましょう。当然、こういった施設がたくさんあればあるほど、人の流入は大きくなります。

 

必ずしも大型商業施設に限らず、浜辺や森林公園等の観光地であれば、家族やカップル等の流入もあるでしょう。こういった人の集まるところは店にとって非常に魅力的です。なぜならばレジャー施設には元々お金を使いに来るのですから、予め財布のひもも緩いもの。ついでに立ち寄ったり、気分でお金を使うことも多くなります。

 

お客さまの質を読みやすいのは、オフィス街と学生街でしょう。オフィス街には平日は従業員が溢れます。特にランチは稼ぎ時でしょう。残業が好きな種族には、夜飯需要もあります。逆に土日はゴーストタウン化しますから、休業も多いですね。自分はサラリーマンのときには土日出社が当たり前でしたから、土日に空いている店を探すのに苦労しました。しかしながら、お金を使いに来るのではなく、お金を稼ぎに来るので、ランチ時にちゃっちゃと済ませることができる店(ファストフード店)や、夜の居酒屋のような店には向いています。

 

学生街は歩いている人は学生とわかりやすいのですが、一般に途中で立ち寄る学生は少ないので、注意が必要。客が分かりやすいので商売が必ずしもやりやすいというわけではありません。

 

その他の特殊商圏としては、ビジネスホテルやシティホテル街もあります。ホテル内は高いので、その周辺での夕食は店やコンビニなど非常に重宝します。そのホテルに宿泊する人をターゲットに商売は考えやすいものです。

 

中小工場や零細事業所の密集した地域も中々興味深い場所です。案外、需要(消費者)と供給(店)がアンバランスになっています。但し、景気の良いときはいいのですが、景気が悪くなると財布のひもがギュッと締まります。店をやる方としてはリスクがあるのでしょうか。

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