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イエロファトが指摘する、個性的なハッシュタグと画像を

最近、Youtubeでプロモーション動画を流し、認知度を高め、ライブへの集客やダウンロード販売につなげるアーティストの手法は決して珍しくはない。そのような販促手法を彼らが用いているのかどうかはわからないが、フランスリヨン出身のエレクトログループ『イエロファト(Hiérophante)』の動画Clichésは、とても洒落が効いている。

 

(プロモーション動画)

 

これは、そのタイトルの意味、決まり文句、月並み、ありきたり。インスタグラムのハッシュタグごとに写真をかき集めてみたら、みんな同じような写真を張り付けていたということ。ここで使われていた代表的なハッシュタグは次の通り。

 

#SELFIE、#PEACESIGN、#雷門、#LATTE、#SALAD、@MARNIETHDOG、#GUN、#FOLLOWMETO、〆にshutterstockの唇の画像の連続。

 

雷門が登場していたことは日本人として嬉しい限り。よく似たような画像を集めたものだと言えるが、彼らの指摘通り、みんな似たような画像を撮影し、それをシェアしているに過ぎないということもできる。個性がないねえ、と看破されているようだ。

 

イエロファトで別のプロモーション動画に「マーケティング」がある。これは内容的に18禁なので、ここでサイトのリンクは貼らないが、文字にマーケティングのヒントがそのままズバリである。内容を簡潔に紹介しよう。

 

チームワーク(TEAMWORK):組織としてまとまりを持つべし。

ベスト・プラクティス(BEST PRACTICE):最適な方法は真似るべし。

影響力の強い(IMPACTFUL):情報発信力を持て、ツイッターやインスタを活用せよ。

リーダー(LEADER):業界をリードするくらいのことをやって、目立て。

今すぐ動け(ACT NOW):説明の余地なし。

多く与えろ(GIVING 110%):売上よりも費用をかけたら利益が出ないが、利益を還元し、お客に出したお金以上に得をさせたと思わせろ!

コア・コンピタンス(CORE COMPETENCE):同業他社が真似のできない能力を持て。

ウイン・ウインの関係(WIN-WIN):企業も顧客も、全関係者が取引してよかったという関係を持て。関係者誰かに損を押し付けるな。

ユーザー・エクスペリエンス(USER EXPERIENCE):消費者に単にモノを売るのではなく、の体験を重視せよ。

女性に優しく(FEMALE FRIENDLY):女性に優しい製品やサービスを提供せよ。

結果志向(RESULTS-ORIENTE):お客様にとっての結果を出せ。会社の成果をお客様に押し付けるな(広告屋なんてみんなアウトだな)。

品質(QUALITY):説明の余地なし。

早く、安く、より良く(FASTER CHEAPER BETTER):ファストフードであればともかく、安いことがいいとは限らない。あえてREASONABLE(適正な価格で)としたい。

価値(VALUE):モノの提供ではない、価値を提供せよ。

顧客満足の最大化(MAXIMIZE CUSTOMER SATISFACTION):顧客を最大に満足させろ。

効果的(EFFECTIVENESS):費用対効果を常に考えて行動せよ。

影響力の強い立場に(IMPACTFUL POSITIONING):太陽を背に、風上に位置せよ。つまり有利な立場を築け、という意味。

未来へ向かって進め(GO FORWARD):動きを止めるな!

で、最後にBUY(買え)。

 

独特なサウンドと動画を見せられ、インパクトのある文字の後で、最後に一言「買え」とは。普通のサイトであれば、「何を偉そうに。」と思うが、こういうアプローチはありだ。言ってしまえば上から目線マーケティングというものか。数か月前にSNS上で話題になったアニメのポプテピピックでも「#フォローしろ」だもんねえ。

 

本稿では最初の議題の方が重要だ。できれば画像も個性的なものが撮れるように店側で工夫したいものだが、お客様にそこまでは要求しきれない。ハッシュタグも店の名前だけだと、検索時に他の用語でいっぱいになってしまう可能性が高い。複数の組み合わせる、あるいは特殊なハッシュタグを用いないと、SNSの大海に飲まれてしまう。たかがハッシュタグだと思ったら甘い目に合う。どんなハッシュタグを選ぶか、そしてお客様に使ってもらうかが店の販促の生命線になりうるのだ。

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