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消費者の本音とは

店の経営者の方も店を離れれば一般消費者です。そもそも店の運営をしていても思っていませんか。もう少し外注先のサービス安くできねえかな。そう思っている人は、正直自分の店のメニューを高く売る資格はありません。どんどん安くしないとお客が来ませんよ。

 

消費者であれば、同じもの、同じ品質、同じサービスであれば、1円でも安く買いたいに決まっています。あなたが原価ギリギリでメニューを提供しており、「こんな安い価格でメニューを提供していたら間違いなくうちの店は潰れます!」と叫んだところで、正直、消費者はそんなこと気にもしていません。人の不幸に乗っかって、倒産たたき売りセールでもしてくれれば、ここが買いだ!と言わんがばかりに、我も我もとお客が殺到してきます。こんなに来てくれるんなら、最初から来てくれればいいのに、と思っても、もう後の祭りです。消費者が気になるのはあなたの店の存続ではありません。自分自身の家計の心配です。

 

ここで一度考え直しましょう。同じもの、同じ品質、同じサービスであれば安い方がいい、ということは、異なるもの、異なる品質、異なるサービスであって、お客さまが欲しいもの、さらには希少価値があれば、それはどんなに高くても(お客さまが出せる範囲で)手に入れたいということになります。言い方を変えましょうか。同じもの、同じ品質であっても、異なるサービスであれば、お客さまから選んでいただけるかもしれません。まずはそこを目指すのも良いでしょう。一番オススメなのは希少価値を持たせること、そこまで肩ひじ張らなくても、需要の方が供給よりも大きいものでもよいでしょう。そういったマーケットを探すことです。

 

開業する際に、よくやってしまっていることは、自分の売りたいものを単にマーケットに示すだけというパターンですが、売りたいものがお客さまの欲しいものとは限りません。その売りたいものが、お客さまの欲しいものであったとしても、他の人が同じようなものを提供している場合には、どちらを選ぶのかという話になり、全く差別化がされておらず、お客さま本人にとってベネフィットがあるかどうかも良くわからないサービスであれば、選んでももらえません。そこで差別化を価格に求めてしまうのです。そうなったらもはや負けの方程式です。

 

売り手市場であれば、価格は上がる一方です。これは心底ほしいのに、手に入らない人を作り出すということなのです。フェラーリ社のブランディングはそれをわざわざ狙っています。生産台数を抑えることで、希少価値を生みます。フェラーリ社が生産台数を抑えなければ、大衆車と同じような値段になってしまいます。フェラーリがここまで愛されるのだから一人でも多くのファンに車を届けようなんて、みじんも考えていません。そうしてしまうと値崩れすることを知っているからです。当然、あのフォルムやデザインにも高い価格の要因はあるでしょう。しかし希少価値を目指すのであれば、車はハンドメイドがよくなってしまいます。しかし手作りのクルマがウケるのかというとそんなことはありません。

 

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