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仕掛けを集客に活用せよ。ツイッターでシェアしたくなる口コミスイッチ

「いつか知らないうちに、ずっとあなたがそばにいてくれた。」何だか恋愛小説の一説に思えるが、これこそが、マーケティングの極意だ。強引に気持ちに自分を押し込むやり方もあるが、今どきはパワハラ、セクハラととられる世の中だ。完全に拒絶されない程度に、スマートに入り込みたい。そのためには、まずあなたが気になる存在になる必要がある。どちらかというと、かまってあげたくなるような。

 

ここで参考になる考え方が「仕掛け」である。なんと大阪大学の松村真宏氏が『仕掛学』を体系づけようと試みている。松村氏の仕掛学から参考になる点をピックアップしてみたい。

 

まず出だしでなるほどである。

 

男性諸君ならばよく利用する、駅等公共施設(会社も含む)の小便器。「きれいに使いましょう。」「もう一歩前へ。」「きれいにお使いいただいてありがとうございます。」

 

そりゃわかってるけどさ。しゃあないときがあるんだわ、これが。「もう一歩前へ。」といっても小便器とズボンがこすれたらどうすんのよ。「きれいにお使いいただいてありがとうございます。」いや、まだ使ってねえし。そんなこんなではっきり言ってそれほど効果はない。しかし、小便器になんかゴミみたいのがついていると、それをシャーと落としたくなってくる心理。それを利用したものが、小便器に「的」「ハエみたいなシール」がついていることがあり、それをめがけてシャーしたくなる、アレだ。

 

「きれいに使え」と言われても、そうする気にならないが、「ハエみたいなシールに」目掛けろ、というのであれば、結果としてきれいに使うことにつながる。「的」や「ハエ」や「ゴミ」は非常に気になる存在なのだ。ついしたくなるように仕向け、結果として目的を達成するというのがポイントである。当然、このシールは、飛散が最小になる場所に貼られている。

 

飲食店の場合、いきなり「今日は新メニュー〇〇を始めます。900円(税込)です。来店お待ちしてます。」というのが、ここでいう「きれいに使いましょう。」「もう一歩前へ。」というメッセージだ。

 

気になる存在になるためには露出を増やす必要があるが、1月11日に記載したようなハーゲンダッツの「カウントダウン・キャンペーン」はついしたくなる仕掛けと言える。店舗でやるのが一番効果的だが、ツイッターを使っても、ツイしたくなる仕掛けは作りやすい。

 

女子高生にとって、最強のキラーコンテンツは彼氏からのメッセージという。気になって、好きになってもらった段階であれば、メニューの宣伝をしても、それはお客にとっての「お得情報」に変わる。

 

まずは仕掛で気にしてもらい、「いつか知らないうちに、いつもそばにいてくれる」存在になることだ。メニューの宣伝はそれからだ。ただ、メニューの宣伝は店が自分からやるのはあまり効果があるものではなく、顧客に広げてもらった方がはるかに効果が高い。

 

また、例が例だけに「的」や「ハエ」をさすがにSNSでシェアして気分のいいものではないが、「キレイにお使いいただいてありがとうございます」よりもはるかにお客の「口コミ」スイッチが入りやすいことは確かだ。これらはあくまでも例えとして上げただけだ。これを別のものに置き換えてみよう。

 

「キレイにお使いいただいてありがとうございます」=「おいしい!」

「的」や「ハエ」=「面白い!」

どちらが口コミが拡散すると思います?

 

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