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プロラタで計画を練ろう

それぞれの計画が定まったら、次は返済計画を作成することになります。リスケジューリングをした場合、銀行Aと銀行Bの元本支払い再開はなるべく揃えてください。交渉のタイミングで数か月ずれたときはやむを得ません。また、金額を減額してもらう場合も、最終的な減額は、銀行Aが1億円、銀行Bが5千万円の融資残高だった場合、元金を8割(債権カットは2割)と決めたら銀行A8千万円、銀行B4千万円とするなど、なるべく比例配分してください。メインバンクがより債権カットをするという男気のある対応をしてくれる場合がありますが、一般論としては比例配分しておかないとあまり納得されません。

 

このように、経営改善計画のときに用いられる際の「プロラタ(Proratable)」という意味は、比例配分して返済するということです。プロラタ方式とは、会社が複数の金融機関から借入をしている際に、借入金額に応じて比例的に返済額を決めて、返済することをいいます。リスケジュールを実行する際に、複数の金融機関の間で不公平が生じないように、このような方式がとられます。

 

中小企業で金融機関1行だけで取引している例は稀でしょう。メインバンクがリスク分散をするために複数行と取引するようにアドバイスをすることもあります。複数行と取引するメリットは、金利等で競争原理が働くことです。このようなメリットはありますが、経営がこけて、リスケを行うようになると、全行一つ一つづつ説明しなければならないのでかなり面倒です。「面倒だから」を理由にしてはいけませんが、債権者集会さながら、取引金融機関全行を呼んで、バンクミーティングをしてしまうこともあります。このときは一方的にバンクミーティングといついつ開催しますと勝手に決めずに、各行に説明に言ったうえで、メインバンクのアドバイスに従った方がよいでしょう。

 

金融支援をお願いする場合、各行と個別対応しますと、各行の担当者から課題や質問を投げかけられ、思いの外他行との調整に苦労する場合もあります。そのときに一番解決しやすいのが「プロラタ方式」なのです。各行が平等である以上、何も言いようがなくなります。もっともある金融機関では無担保、ある金融機関では土地や建物に抵当権が設定されていて、保全力が異なる場合はこれもまた厄介になります。

 

プロラタはいつの時点かと言いますと、計画の基準日の各行融資残高をベースにします。年間の返済は営業キャッシュフローの7~8割を一つの目安としましょう。資金繰りが厳しく、改善に取り組んでいるのに、そんなに取られてはと思うかもしれませんが、スポンサーの意向ですし、改善が進めば融資を受けられるわけですからある程度の我慢は必要です。但し従業員には必要以上の我慢は求めないように。この辺は理由の如何を問わず、経営者の責任と義務です。当然、設備投資を行って、その結果売り上げに結び付く等の合理的な理由があれば、割と認められやすいと思います。

 

 

 

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