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すぐに価格をあげたり、手のひら返すのはノー

最初は安く、あるいは無料で提供しておきながら、商品(あるいは店)にお客が殺到し、自分が売り手市場になったとたんに価格をあげてしまいたい欲求に駆られますが、今一つ待ちましょう。ここで価格をあげたり、対応顧客の数を増やしたりするよりも、まずは売り手市場のムーブメントをキープすることが大切です。今の値段のままで上手くいっているのならば、容易に変えない方がいい場合もあります。

 

アメリカのスーパー「ウォルマート」では、基本「高く積み、安く売る」のがモットーと言われます。コモディティであると言ってしまえばその通りですが、お客の入りがいいからと言って、ちょびちょび値上げしてしまっては、お客さまからそっぽ向かれてしまいます。元々のコンセプトが何か、それが「質の高いものを、お手頃価格で」というものであったならば、そのお手頃価格というレンジを超えてしまってはいけません。

 

例は極端かもしれませんが、100円ショップは100円ショップだからいいわけで、次の月は101円ショップだ、10か月後は110円ショップだとしていたら、お客は離れてしまうでしょう。それはならば、(3coinsのように)300円ショップとかやるべきです。これは価格がコンセプトになっていますね。1,000円床屋がありますが、さてこれはどうなるでしょうか。元々のコンセプトは、お客さまの時間を無駄にしません、というものでしたから、激減はしないと思います。それでも顧客数は減少すると思いますが、お客さまが店のコンセプトを「1,000円床屋」と思っているならば、1,200円に変えてしまっては、お客さまのシフト(別の安売り床屋に行ってしまう)を起こしてしまうこともあるでしょう(ある大手1,000円床屋は値上げしましたが)。コンセプトを値段に置いてしまうと、値段のおかげで売り手市場になっていることもあるということです。この場合は値段をいじりすぎると他社との差別化を図れるものがなくなってしまいます。自分はできる限り安さをウリにする商売は避けたいところですが。

 

価格をそのままにしても十分に利益が出るならば、しばらくは値上げをせずにお客さまが列を作る状態をキープした方が身のためです。同様に対応するお客さまの数も容易に増やすべきではありません。量をこなすと、余程のことがない場合、質を落とすことは確実です。その質にお客さまが満足しているとしたら、質を落とした場合にお客さまが減少することは避けられません。

 

仕事を断るのも実はマーケティングに繋がります。例えば仕事を断らないとどうなるかと言いますと。

  • できないかもしれないのにできるというと、たいていは失敗します。自分だけでこなすならまだしも、従業員を使っている場合には、同じ給与でもっと働けといっても、体が言うことを聞かず、質を落とし、トラブルのもとになるかもしれません。
  • 今までこうしてくれていたのに、最近はそこまでしてくれなくなった、ということになります。あなたのことを信用できないと思われてしまいます。何でも安請負してはいけません。

 

それでは仕事を断るとどうなるでしょうか。

  • 確かにその仕事をあなたに依頼しなくなるということはあるかもしれません。しかしあなたに依頼しなくても誰でもできる仕事をしているというところに問題はないでしょうか。
  • 通常仕事は断らないものですから、断ると、「お客さまを選ぶビジネスだ!」ということで、かえって信頼度は上がります。但し、これはあくまでもあなたに頼まなくても、他の誰かに頼めばいいやというものであれば、決してうまくはいきません。

 

まずは、あなた以外に依頼する人が少ないビジネスかどうかを自問自答しましょう。

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