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コメダ珈琲店のツイッター戦略―キャンペーン告知とリアル店舗誘導―

青森、秋田、沖縄以外にはすべての都道府県でコメダ珈琲店を見かけるようになった。実はお恥ずかしながら、今まで名古屋の店舗しか入ったことがなかったが、名古屋以外のコメダなんてイメージが崩れるよなあ~、なんて思いながら、昨年末、都内のコメダ珈琲店についつい足が自然と向いてしまった。なぜならば、昨年はシロノワール40周年であったからである。シロノワールとはご存知の通り、「ザ・コメダ」といえばコレというメニューである。コメダに来るとどうもコレを頼まないと気が済まない。「あつあつのデニッシュパンと冷え冷えのソフトクリームとのハーモニー」は、口の中での温かさと冷たさのジレンマを超越した究極のコラボレーションと言える。

 

2017年10月4日のツイートで、シロノワールにシロップをとろ~りとかける動画が流れる。「名古屋以外のコメダ珈琲店なんて邪道だ、行かねえし」と心に決めた戒律をたかが7秒足らずの動画であっけなく破ることになった。

 

しかもシロノワール40周年を記念して、世界に40枚しか存在しないレアコメカ『シロノワラーの証』を、抽選で40名様に差し上げるというキャンペーンをツイッター上で告知している。

 

ツイッターで個人的に面白いと考えているのは、「あなたはどちら派」コンテンツだ。コメダでは「モーニングの注文数」で不動の1位はゆで卵だが、「名古屋名物おぐらあん」「たまごペースト」はどちらが好きか、で「たまごペースト派」はリツイート、「名古屋名物おぐらあん派」でアンケートを取った。

 

また別の「あなたはどちら派」として、ツイッターではなく、リアル店舗のキャンペーンがある。50周年を記念して、飲み物1杯につきスタンプ1個を押し、スタンプ5個集めて、郵送すると、金彩色のカップ&ソーサ―が抽選で500名様に当たる。これが攻め。そしてスタンプ7枚集めて、来店時に飲み物を注文すると、小豆三夏を1個プレゼントする、というもの。これが守り。攻めか守りかどちらを選ぶかというキャンペーンを行い、ツイッターでは告知のみを行った。当選者をツイッターだけで発表すれば、間違いなくフォロワーが増えるだろう。

 

さらなる今後の「あなたはどちら派」を作るために、既存の顧客がやっているあるメニューの食べ方をツイッターで告知している。ここではコーンスープをパンにつけて、サクサク食感で楽しむか、パンを完全に浸してしっとり食感を楽しむか。知らない食べ方を知らせることで、一つのメニューを2倍楽しめるし、次回、コメダ珈琲で自分のやっていない食べ方をしてみようと、来店動機にもつながる。

 

普通(未上場)の飲食店には難しいキャンペーンだが、B2Cの企業の株主には優待券を渡すことがある。コメダ珈琲では株主優待として『KOMECA』というプリペイドカードを配布している。このカードは最終入金日あるいは最終利用日の2年度に有効期限が来るが、2か月ほど、期限切れでも使える魔法をかけたとツイッターにて告知した。例えば、普通の飲食店であれば、ポイントカードの有効期限をツイッター上で少し延長します、と告知する方法もある。

 

以上のようにコメダ珈琲店のツイッターからは、随所に、ツイッター上でキャンペーンの告知等を絡めながら、リアル店舗への誘導を行っている戦略が見えてくる。

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