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情報検索はまずSNSから、もうググらない!?

ネット検索の代名詞は「ググる」。たまにヤフーの検索窓を用いたとしても、ヤフーの検索がグーグルのシステムを活用しているかはともかくとして、「ヤフる」ということはまずない。また、オンライン検索広告市場はグーグルが握っており、この牙城は中々切り崩せるものではない。

 

しかしながら、人々のコミュニケーションが、言語、文字、そしてビジュアルへと移行しつつある中、SNSで情報をシェアする場が、次なる検索の舞台となってきている。その主な舞台とは、フェイスブック、インスタグラム、そしてツイッターである。広告検索も、グーグルから、次第にこれらSNSへとシフトしつつある。そもそもグーグルは、SNSという閉鎖空間に検索ロボットを送り込めないという事情がある。ユーザーが知りたい情報をいかに囲い込めるか、が勝負となるだろう。

 

インスタグラムやツイッターでは、その検索にハッシュタグがカギを握っている。特にインスタグラムはビジュアルそのものであるから、現状の技術では検索ができない。ただ、その流れは今後変わっていく。それは画像認識技術が発達してきたからに他ならない。

 

例えばピンタレストのレンズ(Lenz)機能はその走りである。これは表示画像を認識して、関連画像を表示するサービスだが、いわゆる機械学習(マシン・ラーニングあるいはディープ・ラーニング)のデータ処理方法によって、コンピューターは疑似視覚を持つに至っている。この技術がより進展すれば(相当の画像を読み込ませることで可能となる)、今後、文字ではなく、ビジュアルサーチが可能となってくる。いずれハッシュタグが不要になってくる時代が来るかもしれない。言い方が難しいから少し優しく表現すると、現代の技術では、コンピューターは猫の写真を見ても猫だとわからない。背景も含めた単なる重いデータ(データ量が多いという意味)でしかない。人間はそれが猫だとすぐにわかる。近い将来、コンピューターも猫とわかるようになる。そうすると今は#猫と人間がハッシュタグを書いてあげないとコンピューターは猫とわからないが、近い将来は猫の写真をアップしておけば、人間も猫で検索ができるようになる。

 

また、Yahoo!リアルタイム検索では、ツイッターやフェイスブックの投稿、そしてインスタグラムの人気の高い投稿も検索対象となっている。この点、SNSの閉鎖空間に検索エンジンが入り込んできていると言える。

 

今、多くのユーザーがネット検索あるいはSNS検索の多くを、メニューやファッション、そして小物を購入する際の情報収集に用いており、これらの多くは、ほぼビジュアルを要するものである。若者の活字離れの時代と言われて久しい。活字離れがいいとか、悪いという議論をここでするつもりはない。活字による情報入手は脳が疲れる。一方で画像や映像による情報収集は脳に優しい。従い、生理学的に、活字より、画像、映像の情報の方が数倍脳の記憶にとどまるはずだ(活字よりも画像の方が7倍情報を伝達するという研究結果も報告されている)。そんなわけで、自分も漫画やアニメを小説よりも好む。

 

当然、活字の方が様々な情報を安いコストで記述することは可能だ。漫画やアニメではその映像化に多大なるコストがかかる。但し、メニューやファッション、小物についていえば、それらを写真でカシャとやるだけで、低コストで情報を蓄積、配信することができる。どちらのコストが高いか安いか、そして情報伝達能力があるかないか、だけの話だ。

 

今後、ユーザーの欲しがる情報を囲い込んだプラットフォームがネット時代の戦場を制するし、ネットによる販促も今はハッシュタグ優勢だが、いずれビジュアルサーチに置き換わることも含め、ツイッターやインスタグラムで慣れておくことが望ましいと言える。当然、しばらくはハッシュタグに頼ることにしよう。まだまだ文字が検索において不可欠なのだから。

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