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消費者にとって一番最初に気になる店になるためには、まずはシェア受けを狙え

マーケティングの概念に「マインドシェア」というものがある。これは消費者の心(マインド)に占める、ブランドの占有率(シェア)のことを指す。そして、消費者に最初に思い出してもらうことを目標とする。例えば、コンビニであればセブンイレブン、ハンバーガーであればマクドナルド、牛丼と言えば吉野家、カップ焼きそばと言えばペヤング等。消費者は最初に頭に思い浮かべた商品やサービスを優先的に購入する。

まず消費者の記憶に残してもらい、徐々にその割合を上げていくことになる、一番がいいに決まっているが、二番になればそのうち一番になる可能性もある。二番であってもキャンペーンをやっていて、なんか安いよな、得しそうだな、と思わせられれば、購入時に一番になることは可能だ。

以前はテレビ広告をガンガン打つことによって、消費者のマインドシェアを左右することができた。しかし今の時代は、以前のように、延々と「この商品は凄い機能を持っている」「あなたは〇〇で得をする」とか、自社の商品の宣伝をしたところで、消費者の心の中のシェアは全く上がらない。

それではどうするのか。あなたの商品をお客に語らせるように仕向けるのだ。お店が「本日、新作〇〇登場!」とやったところで響かない。#〇〇で投稿、あるいはいいね!でもいい。ここで投稿や「いいね!」もお客が語るのと同じ効果を持つ。それで実際に店に来てもらって〇〇を食べてもらった後で、「〇〇美味しかったし、おっしゃれ~」とつぶやいてもらう、あるいはお店のハッシュタグ付きで写真を投稿してもらえば、さらに◎だ!

お客に来店してもらい、お客自身に語ってもらうことが成功の秘訣になる。これは有料広告よりもはるかに価値が高い。

今までのマーケターであれば、売りたい商品の宣伝をしないことはあきらかに減俸だったはずだが、今は逆だ。売りたい商品の宣伝を積極的にやった方が、結果的に商品の売り上げを伸ばさないことにつながる。商品の宣伝に染まったメッセージなど、面白いと思われないし、はっきり言ってウザい。受け手にとってマイナスイメージでしかない。商品とは何の関係もないメッセージであっても、コメントや「いいね!」を獲得できれば、色々な人の目に触れ、注目を集めることになる。そうすれば、消費者の記憶に確実に刻まれ、マインドシェアを獲得することができる。

そもそも記憶するためには、直接覚えない方が頭に残る。思い出そう。「1192年に鎌倉幕府になった」と年数で覚えようとすると忘れやすいが、「1192(いい国)作ろう鎌倉幕府」とゴロで覚えると、ずっと記憶に残っている。

商品の宣伝をするのは、お客に強引に暗記させることに近い。はっきり言って苦痛なのだ。

マインドシェアを高めるためには、まず商品を知ってもらうことではない。飲食店の場合には、経営者であるあなた、あるいは店そのものを知ってもらい、親近感を持ってもらうところから始めよう。お客様への来店動機をSNSでシェア受けするような話題性を作ることで持ってもらおう。「売りたい、売りたい」という気持ちを最初は抑えよう。そのためにもシェアされる、親近感を持ってもらう取り組みはなるべく早く始めたい。親近感をもってもらう、シェアされてからでないと、売りたい商品をなかなか売れるようにはならない。シェア受け、それは今やインスタ映えならぬ、ハッシュタグ映えだ。

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