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競合店ができたら必ず売上に悪影響する?

店の売上が落ちると、競合店ができたせいにします。果たして本当にそうでしょうか。

 

まず競合店の定義について考えてみましょう。あなたの店がイタリア料理だったとして、近くにイタリア料理ができたら、確かに競合店かもしれません。でもあなたの店がパスタを売りに、相手がピザを売りにしていたら、競合店と呼べるのでしょうか。相手がフランス料理だった場合はどうでしょうか。洋食枠で競合店になるのでしょうか。次に和食だったらどうでしょうか。ランチ枠で競合店になるのでしょうか。

 

まず売り上げが下がったときには、簡単に競合店のせいにするのではなくて、原因を考えてみましょう。街路樹が茂り看板が見ずらくなった。近くに大型商業施設ができ、人の流れが変わった。景気、天候、販促方法の変化、サービスが悪化した、味が落ちた。開店景気なだけで、お客が落ち着いた。実は今が正常など、色々起こりうるのです。売上は必ず季節変動がありますので、その変動は常に加味して考えなければなりません。

 

数多くの原因を考えてみたけれど、そして色々と改善してみたけれど、それでもなお10%以上の売り上げの落ち込みがある場合には、競合店の影響と考えてみてもいいでしょう。

 

実は競合店ができたことのマイナス評価よりも実はプラスに考えた方が良いこともあります。それは競合店を調査して、競合店に負けないサービスやメニューを考え出すことです。いわゆるコンセプトの見直しと、再構築です。

 

それ以外にもプラスになる場合があります。同じ市場の中で考えれば、確かにパイを奪い合うことで売上は下がって当然なのですが、逆にパイを広げる効果があります。分かりやすい例とすれば、アニメと言えば秋葉原、古本といえば神保町ですね。同じ店に似たような店がたくさんあった方が、それだけお客さまの視界性が高まるということです。もう一つ、お客さまがそのエリアに訪れたとして、もし仮にあなたのイタリア料理が満席で入れなかった場合に、別のイタリア料理があれば、そちらに入ります。ということはそのエリアに来てイタリア料理が食べたかった場合に、お客さまがイタリア料理を食べられないことはないという安心感を持たせることができます。一種の運命共同体になるのです。イタリア料理店が乱立しますと、かえって横浜の中華街現象も起きるかもしれません。そこまできたらしめたもの。イタリア料理街と名前が付けば、近隣の顧客しか来なかったものが、数キロ先からでも来るようになります。土日でもやってくるようになります。もう一つ、女性客ばかりだったのが、男性客やファミリー層も惹きつけることにつながります。これは同業者が集まることでおきる「市場拡大」現象というものです。それぞれのイタリア料理店が独自性を持つ、つまり自店のコンセプトをしっかり持ちさえすれば、共存共栄ができるのです。

 

従いまして、競合店ができたことが必ずしもマイナスにだけ働くわけではありません。外因的な要因で自然に市場拡大のようなプラスに働くこともあれば、災い転じて福となす、というように、自店の改善のために奮起することにつながればしめたものと思いましょう。

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