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美味しいだけならば、冷凍食品でも十分だと考え直そう

先日、知り合いの高級中華料理店で炒飯を食べた。炒飯は自分の中でも指折りに入る好物だ。また、『美味しんぼ(原作:雁屋哲さん)』では、美味しい中華料理屋は炒飯を食べればわかる、と言われているぐらい。要するに料理人が「直火を使いこなせているか」を見るには、パラパラ炒飯が作れているかどうかでわかる、ということのようだ。

実はプロの料理人の方には本当に申し訳ないのだが、先日食べた知り合いの店の炒飯は、それだけ高いお金を払ってまで食べに来たい炒飯ではなかった。もちろん美味しかった。自分が安物料理に舌が慣れているせいかもしれない。しかしながら、そういう(貧相な?)舌感覚の持ち主が世の中大半の方なのじゃないかと思う。

炒飯は、一般大衆向けの中華料理店のものでも十分旨いと感じる。自分の懐具合に合う店のもので十分美味しい。高いから特段美味しいとは思わない。もちろん自分が作る炒飯よりは、プロの料理人が作る炒飯の方がうまいのは当然のこと。また、スーパーのお惣菜にある炒飯は油ギットン系が多い。そこで自分が出した結論は、身も蓋もないといわれるかもしれないが、ニチレイフーズの「新・本格炒め炒飯」をレンジでチンか、フライパンで軽く炒めるのが一番リーズナブルで旨い、そのバランスが最強!と思う。

家で炒飯を作る場合、IHですし、中華鍋はないし、美味しんぼのように、米を直火に充てることもできない。You Tubeを見る限り、数多くの有名中華料理人がフライパンを煽らずにパラパラ炒飯を作ることができるようだが、ベテランスキルも本格調理器具もなく、冷凍食品の「新・本格炒め炒飯」は、家庭でプロの味が再現できてしまうスグレものだ。

ニチレイフーズによると、新・本格炒め炒飯は、中華料理人のプロの技を再現しており、ご飯と玉子を最初に炒め、調味し、250度以上の高温熱風で余分な水分を飛ばし(特許製法とのこと)、ご飯の一粒一粒をパラパラにしているそうだ。

使っている米も北海道産一等米、というだけではない。美味しんぼでも美味しいご飯の炊き方としているように、粒が揃ったお米を使っている。その方が米粒も均一に炊ける。このように細部にこだわっているから美味しいのだと思う。たかが冷凍食品と甘く見ることなかれ。美味しんぼでは、ざるとピンセットを使って、大きさが合わない米粒を一粒づつ、取り除いていた。普通の飲食店でそこまでやっている店はどれほどあるのかと言ったら疑問だし、そこまでしていたらコストが合わないというのも現実だ。

その他、冷凍食品は保存料が使われていないこともメリットとして挙げられる。一般にコンビニ弁当は保存料の宝庫ですが、冷凍食品はマイナス18度以下で製造から販売まで管理されており、悪い菌が繁殖できないため、保存料は必要ない。また、冷凍食品はメーカーが大量に製造するために食品ロスを減らすことにもなり、環境保護からもメリットがある。炒飯をはじめとした冷凍米飯は、急速冷凍でデンプンの老化をストップさせているから、出来立てのおいしさを保持できる。

チェーン店でもセントラルキッチン方式で冷凍させ、各店舗では解凍や簡単な調理だけでお客に食事を提供している店もあるし、冷凍も調理のうちになっていると思う。ではうちも業務用冷凍食品でお客を呼ぼう!というのは言語道断。

飲食店で「美味しさ」にこだわるのは悪いことではない、「美味しさ」だけに依存するのが問題なのだ。先日は「安さ」では普通の飲食店は勝てないことをお伝えしたが、「美味しさ」だけでも勝てないことがほとんど。「美味しさ」と「安さ」は特色になりえないことを改めて認識する必要がある。

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