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消費者は実は自分が欲しいものではなく、みんなが欲しいものを買いたい

お客さまは他人が買いたいものを買いたがります。

 

例えばですが、人だかりがあると何やってるんだと覗いてしまったことはありませんか。そこで大道芸をしていて面白いと立ち止まって見てしまう人がいますよね。大半がそれを横目で見ていくだけでしょうが。その大道芸が見えないときには気になって人の隙間からわざわざ足を止めて覗いてしまいます。

 

また、行列ができる店は勝手に旨いのだろうと思い込んで、最後尾に並んでしまったこともあるのではないでしょうか。売れるものは加速度的に売れていく現象がここにあります。

 

ブランド品がバカ高くても売れるのは、その品質が高いということもないわけではありませんが、皆欲しがっているから欲しいということなのです。

 

コモディティ商品の取れる戦略ではありませんが、パリの百貨店の高級品を扱うブランドショップでは、お客さまがふらりを立ち寄ることができずに、かならず入り口で店員があいさつをしてから入店を許される店があるようです。そこからは店員がお客さまをご要望に応じて、商品のところまで誘導して、後はごゆっくりお楽しみくださいませ、としているようですが、ここでは人為的に行列を作るようにしているんですね。

 

店に入るまでが待たされるので、限定品をそろえた高級品を見られてうれしくなって、気に入ったものを手に入れられたと喜び、それだけでハッピーになって購入率が相当高いとか。次に店を訪れるときはまた待たされるので、ついつい買ってしまうのでとか、そういうハッピーは気持ちで帰っていき、誇らしげな満面の笑みを浮かべて出ていきます。購入して出ていった人は行列に対して優越感を持ち、行列に並ぶ人の羨望のまなざしを一気に浴びます。またそれを味わいたいという気持ちになり、行列で待たされている人は、一瞬さげすんだ目で見られ、あの優越感に浸りたいと早く入店したいという気になります。

 

何だかすっかり、店の思うつぼです。

 

ディズニーランドや万博等のアトラクションでは面白いものに行列ができるのだと思いますが、中々興味深い方法だと思いました。

 

このような戦略がどのような店でも採用できるわけではありませんが、まさに「お客さまは他の人が買いたがるモノを買いたがる」という心理をうまくついています。マーケティングにおいても、他の人が買いたがっていることをいかに見せていくか、が成功のカギとなるでしょう。

 

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