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集客は人任せではなく、自分で地道にするのがよし

たまに、来られるお客さんの中で、「私は芸能人の〇〇さんと知り合いで、今度Instagramで紹介してくれるというので、集客は心配いりませんよ」という方が来るのだが、はっきりいって「その集客は心配」だ。

集客を人任せというのもよくない。また、この経営者は別の芸能人の方もお知り合いらしく、自分自体が人脈があるという。これだったら大丈夫だろう、人任せじゃあないし、と思ったら大間違い、経験則上、前の仕事で知り合いだったとか、趣味の世界で多く知り合いがいるという場合に、新しく始める飲食店の常連客になってくれるという保証は全くない。芸能人の方や元プロ野球の選手が飲食店を始められるケースもあるが、有名人ならばうまくいくというならば、彼らの店は必ず繁盛するわけでもないとはどういうことだろう。

ましてや有名人がその店に来る、ということを積極的に宣伝させてもらえるわけもない。その有名人の方もはっきり言って迷惑だろう。彼らにだってプライベートの時間がある。

芸能人ではなく、普通の人で、以前からの知り合いか仕事の付き合いで新しく店ができたからおいでください、と言ったところで、職場から、あるいは家から遠いならば足が向かないし、仕方なく一度行ってみるか、くらいでよほどのことがない限りリピーターになることはない。

その店のオーナーが相当な金持ちか著名人で、その人目当てに不動産や保険を売るとか、大得意先であるとか、現在から将来にかけて相当な便益を受けるために、リピーターになることはあっても、不動産を売ったらそれ以降は来たくもないし、次、また買ってくれるタイミングを見計らって訪れる程度だ。つまり、飲食以外にあなたに何か魅力がある場合(便益を受けることができる)に限定され、店ができたから、今までの知人や友人が顧客になってくれることはないのだと肝に銘じよう。仮になってくれたとしても、それは一時的で、そのうち仕事が忙しいとか、懐具合が寂しくなると、簡単に離れて行ってしまう。正直、無下に断ることもできず、はっきり言ってあなたからのお誘いは迷惑なのだ。

それなので、今までの知人や友人に声をかけることは何ら悪くもないし、軌道に乗るまで少しは顧客としてサポートしてくれるだろうが、そこは保険程度に考えて、粛々と集客すべきである。既存の知人や友人は顧客というよりははるかに身内に近い。少しの注文で長く居座られ、回転率を落とす原因になるかもしれず、そのときに早く帰ってくれと言いづらいかもしれない。またツケで食べにくる身内がいるかもしれず、そのツケがたまって払ってくれなかった場合に、もう来ないでくれとはいえるものの、強く払ってくれとも言いづらい。赤の他人でないから、かえって面倒なことも多いのだ。

繰り返すが、有名人、友人、知人は開業時の保険程度に考え、地道に集客すべきである。人任せにするとか、自分の人脈によって、連絡すれば来てくれるから大丈夫、と安心しきった時点で、店の経営は転げ落ちていく。特に集客を人任せで安心してはならない。まさに「安心は貧乏の始まり」、ここでは「安心は閉店の始まり」と言っておこう。

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