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購入行動を起こす人が、広大なネットの海のどこかにいる

ソーシャルメディアには大きく分けて3つの属性がある。新日本スーパーマーケット協会の「消費者調査2016年」のデータを見てみよう。
(図1)

出所:新日本スーパーマーケット協会の『消費者調査2016』

これによると、①情報発信中心、②情報発信より閲覧、③情報発信はせず閲覧のみ。SNSを利用していない層は、ソーシャルメディアには属していないということでここでは端においておく。

情報発信中心というのは、企業、芸能人(インフルエンサー含む)、発信好きな一般人である。一方的に情報発信しかしないというのは、この中で企業ぐらいであり、情報発信する人物はたいてい閲覧も多い。さらにいえば、情報収集自体もググるよりもSNSで行っている人も多かろう。情報のバタフライ効果を作る(ブラジルの蝶になり、テキサスで竜巻を起こす)ためには、情報のハブとなる情報発信者にいかに届けるかであるが、そこはベタに拡散しやすい(と思われる)話題やネタをひたすら提供し続けるしかない。彼らは情報感度が高いために、ちょっとしたことでもSNS映えするアイデアを自ら付け加えることで、元々の情報提供者が予想だにしなかったことを考え出してしまう。いわゆるクリエイターでもある。

「情報発信より閲覧」という属性に対しては、「情報発信中心」という属性と同じく、拡散しやすい話題やネタをひたすら提供することだが、情報感度が「情報発信中心」者よりも低い。印象に残るもの、よりわかりやすいものでないと響かない可能性が高い。但し、たまに情報発信は行うので、情報感度は多少鈍感ながらも、SNS映えを情報提供側で工夫する必要がある。クリエイターではないながらも、SNSの情報のハブとしてはけっして無視できない存在だ。

「情報発信はせず閲覧のみ」という属性に対しては、上記二つの属性からの情報をひたすらダラ見している層であり、SNSでの情報のハブとしての役割はそれほど期待できないものの、彼らの記憶の片隅に「あなたの店(会社)・商品・サービス」をとどめさせておくことは重要だ。認知させておけば、何かのきっかけで思い出し、利用者となるかもしれない。また、オンラインの世界におけるSNSでの情報のハブとしての期待はできないが、オフラインの世界においては十分に「口コミ」を発信してくれる。良いモノならば、人に知らせたくなるのが人情だ。人の知らないことを知っていることは優越感の源泉である。

上記において、SNSにおける情報発信、情報受信という視点で属性を分けて論じたが、いくらオリジナルの情報発信者の視点で、届けたい情報を届けても受け取ってはくれない。広告付きのティッシュを配った後で、ほとんどの人がその広告をゴミ箱直行にするのが、リアルな世界での現実だ。しかしSNSの世界においては、ティッシュと共に配った広告が、様々な情報のネットワークを通り、その広告が必要な人に出会う可能性が高い。広告を渡した目の前の人が購入行動をとってくれなければ無駄に終わるのがリアルな広告とすれば、目の前の人が購入行動をとってくれなくても、その人の知り合い、友達、友達の友達、知り合いの友達等、誰かが広告を見て購入行動をとってくれるかもしれない。それがSNSの面白いところなのだ。

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