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良いコンセプトとはどういうもの?

店をやるときにはコンセプトが大切と、色々なところで聞いていると思います。開業の本を買っても、コンセプトが大事、耳にタコができるほど聞いているはずなのですが、コンセプトを気にされる方の少ないことに驚きます。

繁盛店の場合は、このコンセプトがしっかりしていて、きちんとお客さまに伝わっているのですが、そもそもコンセプトって何なのでしょうか。

それは一言でいえば、あなたの店って「要するに何がウリ?」に答えたものですね。「うちはイタリア料理屋だ」では、その「ウリ」に答えたことにはならないですよね。ウリとはあなたの個性であって、しかもお客さんが魅力的に思うものです。「うちはイタリア料理屋だ」というのは、あなたの店で扱っている商品であって、そんな店は日本中で探せば無数にありますので、わざわざあなたの店を選ぼうとしません。あなたの店をお客さまが選ぶ理由が「コンセプト」というものです。

店で考えると、わかりづらいかもしれませんが、商品でも何でも、「要するにこういうこと」を簡潔に相手に伝えられなければ、お客さまはその商品を購入しようとしないのです。あとは「要するにこういうこと」をそのお客さまが気に入ってくれるかどうかです。良いコンセプトとは、「要するにこういうことが明確」「今までに見たことがない」そして「お客さまが気に入ってくれること」なのですが、お客さまが気に入ってくれるというのはどういうことなのかと言いますと、「願いをかなえてくれる」ということなのです。

そのお客さまの願いとは千差万別です。飲食に例えると、単に腹が減っている人であれば、「腹が減ったから空腹感を満たしてくれる」ことかもしれません。この場合には他の店でもよいのですが、単にあなたの店の近くにいて、ここでいいやと思った人でしょう。健康に不安のある人であれば「ヘルシー料理」、それは健康によさそうだからです。お客さまの自尊心を満たし、他の人に伝えることで「こんな店知っているあなたは素敵!」と自慢になると思うこと、かもしれません。

美容室であれば、癖毛の悩みを解決してくれるサロン、整体であれば何度通ってもスッキリしなかったのに、一度で肩甲骨のほぐれが取れる整体院、こういうのもお客さまにとって「願いをかなえてくれる」店になるのです。

但し上記例で、うちは「ヘルシー料理」と宣伝しても、それでも数多くある一つにしかなりません。そこにあなたらしい個性や目新しさをメッセージに込めなければ、お客さまから注目されません。

個性や目新しさは注目されるか無視されるかのどちらかです。目新しければみんな注目をするのではというのは最大の間違い。「今までにない」と言うのが本当に今までにないものなのかの検証は必要です。大抵、あなたが知らないだけの井の中の蛙と言うのがほとんどです。だいたいどんな分野でも先行者はすでにいるもの。中々作れるものではありません。

さて、新しいものを考え付いたとしましょう。そうすると次に考えなければならないのは、なぜ今ないか?あなたが天才だからだ、と思うのも無理はありませんが、おそらくそのほとんどがニーズがないから、ビジネスにならないからというのがほとんどです。実は誰かが試みてビジネスにならないから、というケースが多いと思いますが、希に本当にあなたが天才だからと言うのはありえます。但し、ニーズがない、というところで大抵止まるでしょう。

なぜニーズがないかというと、①それを欲する人に情報が伝わっていないから、②きちんと伝わっていないから、そして③もう少しこうしてくれたら欲しくなるのになあ、という3つのケースが考えられます。

上記の①は適切なメディアを選ぶこと、②はメッセージを変えること、③はお客さまの声を吸い上げて、多少あなたの商品やサービスをお客さまに受けるように変える(軌道修正する)ことが必要になります。③までやって初めて、お客さまにとって「目新しく個性的なモノ」であってなおかつ「自分にとっての願いをかなえてくれそうなこと」に変わるのです。ここまでくればしめたものです。あとは自然と売れていくでしょう。

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