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あなたのウリを考える。ウリと強みの関係とは?

強みは「ウリ」と言う表現に変えることもできますが、若干異なる考え方です。といいますのは、「強み」は体験や実績重視ですが、「ウリ」は体験や実績も必要なのですが、求められる市場で考えるべきものだからです。

繰り返しますが、「ウリ」は体験や実績も必要、ということで、ある大企業で営業成績がナンバーワンであったとしましょう。この場合は、「強み」でもありますし、当然「ウリ」にもなります。しかし、年間を通して1位、月間を通して1位ならいざしらず、そもそも1位になったことのない人はどうでしょう。今までの最高順位が10位だった人は。そういう人は営業では諦めたほうがいいのでしょうか。

例えば、営業成績が50位しか取れていない人にとっては、もちろん1位の人からノウハウを教えてもらいたいとは思うでしょうが、1位の人が忙しいとか、恐れ多いという理由で10位の人からでもノウハウを教えて欲しいと思うのではないでしょうか。

あるいは今まで営業をやったことのない、起業希望者はどうでしょうか。トップセールスと言うインパクトは確かにないかも知れませんが、「強み」とは言い切れないでしょうが、「ウリ」にはなるでしょう。一歩離れてみると、営業未経験でそのノウハウを欲しがっている人は多くいるのです。

実績の有無や優劣に気を取られて、ウリに気付けていない人も多いのですが、ウリはあくまでそれを欲する人にとって価値があるかどうかです。そのため、それを欲する市場があるかどうかで決めればよいだけの話なのです。

少し視点を変えましょう。10年間江戸前寿司の老舗で修業してきた人がいます。その方の「強み」とは、「江戸前寿司の老舗で10年間修業してきたこと」でしょう。ネタの仕入れ方も、ひょっとしてお客の好みや体調に合わせた「シャリ」の握り方もできるかもしれません。確かに何か凄そうですし、おそらく寿司の通を唸らせるだけのノウハウは持っていそうです。

逆に回転寿司で3か月しかバイトしていない人がいたとします。まあ、こういう人は何の強みもありませんよね。寿司の通も唸らせることはできないでしょう。寿司屋で開業すると絶対に失敗しそうです。

果たして本当にそう言い切れるでしょうか。その3か月のうちに何を学んだのでしょう。そもそも寿司屋は寿司の通相手にしか商売してはいけないものなのでしょうか。そんなことはありませんよね。寿司の通しか相手にできなければそもそも回転寿司なんて流行っていません。おそらく一般人はそこまで寿司にこだわりはないでしょう。寿司っぽいモノならば十分なんです。自分だって回転寿司は好きですし、スーパーの寿司パックで済ませてしまいます。

そういう市場に対しては、むしろ江戸前寿司の老舗で10年間修業してきたことは何の役にも立たないでしょう。高くて敷居が高いところが逆にマイナスに働きます。そのため、奇抜な創作寿司の方が、興味を引きます。あるいは回転寿司で働くことでよりオペレーションの効率化を高める方法を思いついた、とか、客層の中に自分のアイデアで唸らせることのできる「創作寿司」のニーズが一定以上あることを学んだ、これは間違いなく「ウリ」にはなるはずです。その「ウリ」が最終的には年月をかけて「強み」になることは想像に難くありません。

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