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コンセプトを考える際に、業界用語を使わないように注意しましょう

コンセプトは「要するにあれだろ?」ということでなるべく短く表現したくなります。その結果、ある業界にいた人にとって当たり前の言葉は、その一言で表現すれば十分と思う癖があります。そこに落とし穴があります。

例えば「あいつはレッドカードだ!」と仕事の同僚が言った場合には、サッカーを知っている人からすれば「余程ひどいことしたんだなー」と理解してもらえるでしょうが、サッカーを知らない人からすれば「赤いカードがどうしたの?」と思う人もいるのではないでしょうか。

上の例は少し知っている人が多そうなので、会計の業界で「デューデリ」っていう単語を例にあげましょう。「デリ」なんていうから、うまそうな何か(デリカテッセン)かなと思ってしまう人もいますけれども、正式名称を「デューデリジェンス」と言いまして、会社を買収する際に、買収される会社のことを「よく調査すること」を意味しています。でも普通の人には何のことやらさっぱりですよね。

これはコンセプトに限らず、ウェブサイトやブログを覗いても、専門用語のオンパレードに出会うことがあります。特に専門家のウェブサイトに多いかな。いわゆる発信側の世界観を垂れ流しているように見えます。従って、あなたが伝えている気になっていても、伝わらなければならない潜在顧客には、まったく意味が分からないということがよくあるのです。正直、伝えるだけ無駄ですよね。

専門用語は難しい言葉を一言で伝える魔法の言葉ではありますが、伝えられる方にとっては抽象的すぎて、うまくベネフィットが伝わらないということになります。同業者間で使っている言葉が潜在顧客にきちんと伝わる言葉なのか注意を払わなければなりません。コンセプトは良い悪いの前に、伝わるか伝わらないかが重要です。

同じ目線で伝えるというのか、お肌のふれあい会話というのか、受け取る側の世界観を常に意識しておく必要があるでしょう。事業計画書を書く際の「SWOT分析」というものがありますけれども、これを「強み弱みを分析する」と言い換えれば、事業計画書を書く以外にも使えそうな考え方に変わります。

コンセプトを考える際には、普段からやさしい言葉を使うように意識することが大切なのかもしれません。当然、受け取る側の世界観を意識するということです。シニア向けの商材をティーンエイジャーに販売することは基本ないでしょうが、シニアに直接販売する言葉ではなくて、あなたのお世話になっているおじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントをという考え方に変えて、どのように伝えたらよいかを考えれば、ふさわしい言葉が出てくるかもしれません。

別の世界のものと思われてしまうと、伝えたい本質は変わらなくても、そのように取ってはもらえません。お客さまがあなたのサービスを受け取ると決める最終的な理由は、同じ世界観を持っているか、そして同じ喜びや苦しみを分かち合える仲間かどうか、です。別の世界の人はしょせん別の世界の住人でしかなく、長い、親密な付き合いはできません。

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