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これからの社会をリードする、T型人間、Π型人間とは?

成功に知のネットワークを必要とする時代では、スタッフの多様性が重要です。そこで互いのアイデアを参考にするだけでなく、どのようにそれを問題解決に役立てるかなのですが、チーム作りをするうえで必要な人材がいます。近年では「T型人材」が求められています。「T型人材」とは、特定の分野を徹底的に極め、深い専門知識を持ち、経験やスキルも蓄積しており、それらを自らの軸に据えつつ、それ以外の多様な領域に関する話題も豊富で好奇心も旺盛な人のことを言います。アルファベットのTの文字のタテ棒を専門性、ヨコの棒を視野の広さに見立てて、こう呼んでいるのです。

今までに必要とされてきたのは、今もそのような傾向がありますが一つのことをやり続けてきた人材で、「I型人材」でした。ビジネスが大規模化した結果、専門領域が細分化され、しかも欧米追従型の組織では、それは必然であったといえます。特に日本人の創造力は、既存の技術改良、生産管理の効率化等で発揮されました。

ところが21世紀を迎え、グローバル競争をリードするフロントランナーとして、旧来の追従型とは異なる創造性の発揮が求められるようになりました。自ら新しい価値を生み出すことのできる人材がT型人材です。特定の分野を研究していても別の視点との融合に柔軟です。

共同研究で創造性が発揮されるのは、限定的な見方からは思いつかない対処法に気付くからです。ビジネスにイノベーションを起こすためには、異分野との融合によるシナジー効果やクロスファンクショナル(分野横断的)な発想が欠かせません。だからこそ、T型人材の必要性が広く論じられているのです。

様々な経験を重ねて多様なアプローチの出来る人材はシナジー効果を発揮します。考え方やスキル、言語の異なる人たち、アプローチ方法が異なり知のネットワークができる人たちはこれまでにない画期的な手法を作る出すことができます。同じ考え方しか浮かばないときには、知をネットワークして、複数の考え方を組み合わせることによって難題を解決することができるのです。いつも安直な選択をしていたのでは、企業はいつまでも停滞したままです。難しい課題に挑み続けるのがビジネスの醍醐味です。知のネットワークは自分たちの自信につながります。

また、最近では、理想の人材像として、T型をさらに進化させた「Π(パイ)型人材」(にも注目が集まっています。これは、複数の専門分野に精通し、かつ全体の調整もできる人材のことです。時代が求める人材像はI型からT型、Π型へと移っているということなのでしょう。社内のジョブローテーションでΠ型人材を育てるなんて流ちょうなことを言っている方もいらっしゃいますが、社外の人材も積極的に登用された方がいいと思いますね。

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