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人や職種の多様性はビジネスにおいて革新を生む原動力となりうるか

2018年のサッカーW杯はフランスが優勝しました。ジダンを擁して優勝した1998年のときもですが、フランスというと白人の国と思っていたら、白人の少ないことに驚いたものです。そもそもジダンもどうみても白人には思えません。ちなみにアルジェリアの少数民族のベルベル人です。親がフランスに移民してマルセイユで生まれています。

大坂なおみさんは外見上どうみても日本人には見えません。父親がハイチ系アメリカ人で、日米の二重国籍をもっています。改めて日本人としてグランドスラムシングルで優勝してくださったことに心から感謝したいと思います。思えばアメリカ大リーグ(MLB)で活躍しているダルビッシュ選手もイラン人の父親と日本人の母親の間に生まれました。どうやら人種が混ざると能力的に優れた方が生まれてきそうに見えます。

最近でもないですが、そもそもアメリカはもはや白人の国ではなく、有色人種の割合が多くなっていると思われます。多様性がうまく組み合わさった時に、強力なものになりそうです。

わざわざ多国籍にする必要はないでしょうが、経営にも多様性が必要な時代になってきています。近年では、競争優位を構築するための経営戦略の一つとして、ダイバーシティ経営が取り上げられています。これは「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」のことです。

ここでいうダイバーシティ(多様性)は必ずしも「人種」には限りません。(比較的)単一民族である日本人でも、色々な人たちがいます。同じ考えを持った人で集まると心地いいのですが、そうでなくて、あえて自分とは意見を異なる人と一緒にいた方が、新しいものを生んだりします。人種、民族、年齢、性別、社会経済的立場の違い、考え方の違い等が多様性になるでしょう。

例えが正しいかどうかはさておき、第二次世界大戦中に、ナチスの暗号機「エニグマ」を解読するために、イギリス、アメリカ、ポーランド、オーストラリアなど多様な国籍とスキルを持つ人材が集まって、暗号解読を行ったそうです。これだけの多様性をもってして初めてゲルマン民族を凌駕したということでしょうか。そんなサッカーのドイツ代表ですらもエジルをはじめとしたトルコ移民が屋台骨を支え、単調なドイツのサッカーに変化を与えていたりします(民族差別があったとしてエジル本人は代表を引退しておりますが)。

上記例では、多様な国籍だけではなく、それこそ言語学者、軍事戦略家、数学者、エンジニア、暗号作成者、歴史家、哲学者、古典文学者、クロスワードパズルマニアが集まってみんなで知恵を絞ったそうです。おそらく多国籍であったからと言っても、これだけ多様な才能が揃わなければ、結果は出せなかったでしょう。暗号解読の専門家だらけであったとしたら、それこそフォワードだけのサッカーチームみたいになってしまいます。

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