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不安定は心地は悪いが、価値がある

不安定には価値があります。その不安定は、生活的な状況やビジネス環境が不安定な場合や異質な人たちの集団に放り込まれるという意味もあるでしょう。人は安定を求めます、それは起業家であってもサラリーマンであっても基本的には同じです。いつも逆境がいいなんて人は誰もいません。そんな状況下にいては疲れてしまいます。もちろん、そんな状況下に必要に迫られていざるを得ない人もいらっしゃるでしょう。人は不安定の中から逃れ、安定を求めるために、知恵を絞り、何とかしようとして努力をします。安定的な中にいては必要以上の努力はしないものです。

多様性が平穏を乱すのですが、多様性に触れることでいつも以上に広い視野を持つことが出来ます。立場の違う人と議論をする場合には、準備を徹底的にします。自分と意見の異なる人と接するためには労力が必要になります。

このような多様性は、いつでも必要かというとそうでもなく、新規事業を行う場合に短期的にあればよいともいえます。多彩な人たちとの短期間の仕事は、例えば映画業界にはよくあります。一つの映画を作成するにあたって、放送局、映画会社、制作プロダクション、広告代理店、商社、出版社、新聞社、レコード会社、ビデオソフト制作会社、芸能事務所、通信会社、玩具メーカー、インターネット各種関連会社がタッグを組み、ときにはこれらプレーヤーが出資を行って、映画を作成し、一つの作品における各種権利ビジネスを展開することで、リターンを得ます。製作そのものにおいても、役者、脚本家、カメラマン、監督と多様な人材が集まって一つの目標に向かいます。M&A(企業買収及び合併)も多様なプレーヤーがいます。弁護士、会計士、税理士、金融機関、コンサルタントとこれもまた多種多様です。病院自体も専門家集団ですよね。医者、看護師、技師、等縦覧にチームを作り、患者に応じた治療を行います。

現代社会ではSNSやネット環境のおかげで、プロジェクトごとにチームを結成したり、プロジェクトが終わったら解散するように、専門家が短期的に結集し、互いに関心のある問題を集中的に解決できるようになっています。パッと作って、サッとやるようなものを「フラッシュチーム」と呼びますが、今後、ビジネスにおいて主流になっていくのではないかと予想されます。会社を永続的に経営するということが何世紀後には古臭くなっているでしょう。終身雇用?アホか、というくらいに。また、そのフラッシュチームに参加できないような専門性のない人材は、職につけなくなるのではないかと想像できます。

しかしながら、フラッシュチームも全くの新規という段階は相当後の話になると思っておりまして、当面は同じようなコアなチーム構成(過去にプロジェクトに加わった経験がある数名がコアになる)に、都度新たなメンバーが参加するような関係でしょう。今の会社のような永続的にそこに人材がいるのは、それなりの合理性があってのことです。いつもと同じメンバーの方が阿吽の呼吸で仕事がしやすいのは当然です。例え、ソーシャルネットワークのテクノロジーがあったとしても、常に新たなチームというのはやりづらさもあります。

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