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ビジネスはカネ。スタートアップ時に不可欠なCFOの役割

スタートアップ時にはCEOが自らCFO(Chief Financial Officer:財務担当役員)の役割を担うことと思われます。仮にCFOを置いたとしても、創業間際ではCEOの魅力と信用力で、資金調達が初めて成立します。CFOはCEOの想いを事業計画書に書いたり、数字に落としたりし、投資家へのプレゼンテーションの際に、CEOが数字を語らない場合は代わりに語ることはあると思います。CFOを置いたのだから、後は勝手に資金調達してきてよ、は、通常は通用しません。

ビジネスモデルの組み立てや、資料のベースはCEOが作成すべきですが、話が得意な人がプレゼンテーション資料作成の上手い人とは限りません。あと、往々にしてあるのが、事業計画書とは名ばかりの単なる企画書、あるいは営業ツール。商品やサービスの内容が詳しく書かれておりますが、それでいくら儲かるんですか?についてほとんど言及されていない事業計画書も見られます。

事業計画書とは、数年間の、売上、費用、利益等の収支計画が記載されているものです。つまり、商品やサービスの内容と、その強み、他社製品との差別化の他に、それを販売したときの予想数値を記載すべきなのです。こういった数字に落とし込むのがCFOの役割です。とはいっても、その数字が絵に描いた餅では困ります。今まで売り上げをあげたことのない人が、いきなり年商何億円の事業計画書を書いたりしてきます。あとは300万円の広告宣伝費しかかけずに数億円の年商。ありえない数字を書いてくる人がいますが、専門家が見ればわかってしまいます。落とし込むべき数字は、客観性が高く、合理的に説明可能なものでなければなりません。

当然CFOは事業計画書が書ければ大丈夫なわけでもなくて、ある程度、事業が軌道に乗り始めてきたら、いよいよCEOからCFOに資金繰りを守ることの責任が移ってきます。会社を経営しているうちに危機が何度か訪れますが、その危機のたびに、CEOは矢面に立たなければなりません。CEOの中には、資金繰りはCFOに任せているから、支払ができないときの苦情等、支払いがいつできるか)詳しいことはCFOに聞いて、と逃げるCEOがおります。最終的に経営に責任を負うのはCEOであってCFOの役割ではありません。そういうCEOに対しては、CFO自体が逃げてしまうでしょう。

話がずれましたが、軌道に乗っているときでも売掛の回収状況によっては、資金ショートの可能性が出てきます。基本的に会計上黒字であれば、なるべくCFOが投資や銀行対応等を行うべきでしょう。但し、よく黒字倒産と聞きます。概ね、売掛回収が半年とかかかるようなケースになりますが、危機的な状況になりましたら、CEOが全面的に責任を負うべきです。

CFOがやるべきことは、事業計画書を元に、予算を立て、経理があげてきた数字(最初は自分で経理をやる場合が多いと思いますが)で月次決算を行い、毎月、予算と実績を照らし合わせて、その乖離の原因を探ります。営業成績が良く無い場合であれば、後何件こなすように、営業へ伝えます。これら数字の状況把握と現場やCEO等役員会への報告を行うのも役割の一つです。

当然のことながら、売掛金回収に滞りがないか、そして滞りがあったら、まずは営業に知らせ、先方の担当者へ伝えてもらうこと、それでも送れるようであれば、自ら催促を行って、資金繰りが行き詰まらないように、督促しなければなりません。

また、予算と実績があまりにも乖離するようであれば、予算案の修正を起案し、役員会へ上げます。

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