BLOG

元戦闘機パイロットが考えた!?不確実な時代の経営管理ツールOODAループ

PDCA等、経営管理ツールにはたくさんありますが、考えた人が異色なのがOODAループです。誰が考えたかと言いますとアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐という方です。そもそもビジネスのために考えだされたアイデアではなく、空軍のために考えたのです。

 

アメリカ軍のジェット戦闘機セイバーが、ソ連軍のミグよりも当時スピードが劣っていたにもかかわらず、空中戦で優勢だったことの要因は、大方の意見が訓練やパイロットが優れているということだったのですが、他にも理由があるのではないかと考えました。機体の性能を比較するとミグは高速でしたが、セイバーは機敏な反応を得意としていました。長距離の高速移動であればミグの方が優れていましたが、空中戦は変化した情勢に応じて判断しなければなりません。

 

ボイドの戦闘理論は、目まぐるしく変化する情勢にしっかりした判断をすれば戦闘情勢を変えられ、敵の反撃を阻止し、情勢を支配できると考えました。さらに数学者のトーマス・クリスティと空中戦のエネルギー機動性理論を創案し、現在でも戦闘機の指針として採用されています。加えて、機動性の高い超音速戦闘機F16の設計にも参加しました。

 

ボイドの戦闘理論は、まさに現代のビジネスの世界にも通用する理論です。OODAループは次の4つのプロセスで構成されます。

 

  • Observe(観察):状況やプロセスについて、できる限り多くの情報を収集する
  • Orient(情勢判断):情報の重要度を判断する
  • Decide(意思決定):方向性を定めて一つの道を選択する
  • Act(行動):判断を実行する

 

そして行動からさらに観察に戻り、ループが継続的に繰り返されます。この理論によりますと、速やかな行動で相手をかわし、観察、情勢判断、意思決定、行動をスピードアップすることで、相手に戦略を読まれずに、相手の動きを予見できます。速やかな対応によって優位性は高まり、敵への対処能力を強化します。

 

現代のように、将来が不透明な世界では、日常的な変化への対応が成功に不可欠と言えます。情勢やプロセス等の情報収集や瞬時のコミュニケーションもインターネットで瞬時に行うことが可能です。逆に言えば、競合も情報収集等早く対応することが可能となります。そのため、状況を的確に解析し、行動し、即座に調整して、優位に立つのです。このOODAループを上手に活用すれば、現代のビジネス社会で競合を打ち負かすことができるようになります。

関連記事一覧