BLOG

流行なんてくそくらえ

ビジネスは何のためにやるのでしょうか。その問いは人それぞれです。生きていくため、お金を稼ぐため、自己実現のため。どれも正しいと思います。お金を稼ぐためだけの場合は、どこか心にぽっかりと穴が開くときもあります。お金は上には上があり、どこまで行っても到達点に届くものではありません。しかし、ビジネスはお金が必要だし、ビジネスは自己実現のためにだけやるべき、なんていうきれいごとを言うつもりは毛頭ありません。

 

お金を稼ぐため、できる限り多く、を目標に挙げた場合は、流行を無視するわけにはいかなくなります。巨額のお金ということになれば、流行を先取りするくらいの敏感さも必要になります。これは自分の価値観の問題ですが、やりたくないことをやって、巨額のお金を稼いでブイブイ言わせるよりも、やりたいことだけやって、最低限の生活は確保できればとりあえずよくて、あわよくば、それが当たっちゃったらなおいい、くらいのスタンスが精神衛生上とても良いような気がします。

 

イタリアのコモ湖(観光地)に何百件ものイタリア料理屋が、所狭しと乱立し競争しています。その競争などほっとけ、と言わんがばかりに、その湖から数キロ離れたところに、景色も寂れ、安っぽい店の作りに、たったピザ1枚だけがメニューという、通常はウケそうにない料理店があります。

 

それでも結構ウケているようです。ちなみに厨房は旦那さん、接客は奥さんという最少人数。畑も自分でやっていて、トマトやたまねぎ、ハーブ、そのほかの野菜は自前で栽培。夫婦が自らピザの記事を練って、庭で取れたトマトを日干しして、ニンニクをつぶし、バジルの葉を包丁で刻む。すべてが手作り。店というよりは、自宅の庭に客を招き入れている、というイメージです。

 

聞くところによると、ピザの記事は極厚で食感も抜群、なによりも新鮮なトッピング、作り立てでバリバリに焼けて煙が立っているがけっして焦げてはおらず、地産のチーズがとろりと溶けている様子。あの湯気というものが、我々の食欲を直撃すると言って良いでしょう。まさに、人々の記憶に残るお店なのです。

 

彼らは少なからずマーケティングの勉強などしたことはないでしょうが、自分たちがやりたいことをやりたいだけやって、細々生きていたら、なんだか知らないけれど当たっちゃった、というイメージではないでしょうか。少なくとも彼らから学べることは、観光地のど真ん中で(需要は多いが店の供給もものすごく多い)料理店をやる必要なんてないということであり、別にレストランの外見や内装をかっこつけなくてよい、それはみんなが安いものをこれでもかと目指しているところに、あえて高いサービスを提供したっていい、周りが社会に合わせようとする中で、別に社会になんて合わせなくてもいいという生き方です。

 

改めて、あなたのビジネスで常識とされていることや競合他社はどんなことをやっているのか観察をして、それと真逆のやり方で、上手くお金の取れる方法はないかを考えてみるとよいでしょう。

 

常識的なやり方を変えてみただけでも、そこにビジネスチャンスが転がっているものです。

 

関連記事一覧