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失敗をゼロにしたいなら何もしない方がいいってなっちゃうよ

個々人で許容できる範囲は異なりますが、成功する起業家は、新規事業を始める場合に、概ね失敗の確率を自分の中で決めています。10個のうち1個当たればいい、と考えれば失敗率90%になります。この辺はその事業での儲けられるポテンシャルや、その人の生活水準、今の稼ぎ、そういったものを総合判断して決めているものと思われます。

今回、絶対に上手くいかせなくては、と思う気持ちは大切ですし、そのつもりで物事は取り組む必要があります。どうやったらうまくいかせられるかを常に考えなければなりません。しかし新しいことを取り組む場合、100%上手くいかなければならないとか、今回は絶対に失敗できないということを目標にするのであれば、今までと同じことをやって、新しいことは何もやらない方がいいという結論になってしまいます。

失敗だらけは良くないですが、最低限生活できることを条件とすれば、その範囲内での失敗は、成功の糧であり、意義があるものと言えるでしょう。

成功者は、上手く失敗すらもコントロールしているのではないかと思えます。そしてその失敗を大事にしているのです。失敗は確かに恐ろしいです。しかし本当の犠牲は何もしないことなのです。何もしなければ停滞だけで済めばよいのですが、おそらく均衡縮小、成長しなければ劣化になるのが現実なのです。失敗しても命が取られなければいい、大被害にあわなければいい、くらいな気持ちになりましょう。そうなるためには、一つの可能性や成功にのみとらわれるのではなく、多様な視点から自分のやってきたことを検証する必要があります。

起業家は失敗を恐れず、起きた被害を最小限にとどめる方法を見つけます。一つ一つの失敗にこだわるのではなく、全体の中での結果を評価します。ベンチャー投資の世界では10個のうち1個のあたりで、他の9個の失敗をカバーしているにすぎません。その1個のあたりが、10倍以上の利益を上がればビジネスとして十分に成功することになります。ウォーレン・バフェットのような投資の成功者であっても、100%勝ち続けているわけではなく、負け銘柄よりも価値銘柄の方を少しだけ多く選んだ結果にすぎません。

現状維持のために過去と同じことをやり続けるのは破綻に向かう行動だとして、失敗が少なければ心配になる起業家もいます。例えばebayの創業者であるピエール・オミダイア氏は十分に失敗しているかを検証しているそうです。

どのぐらいの失敗が良いかは、人それぞれですし、失敗のコストが小さければ数多く失敗もできるでしょう。「失敗をゼロにしようとしているのなら、成功のチャンスもゼロになる」しかありません。失敗をしないのは攻めの姿勢が足りないからです。

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