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遠くを見つめ、そして未来を見つめよう

マラソンを考えてみましょうか。今まで30キロも走ってきたと思うと疲れが増してきます。ゴールまであと12キロだと思うと力が増してきます。いわゆるモチベーションの維持です。シカゴ大学の心理学者である、ミンジョン・クー氏とアイェレット・フィッシュバッハ氏の研究によると、「何をしてきたのか」よりも「これから何をするのか」の方がはるかに成果が上がるそうです。加えて言えば、これまでの成果を振り返ると、モチベーションはそれほど高くならず(むしろ低下する)、これから何をするのかに注目すると、モチベーションが維持されるだけでなく、強まります。未来に目を向ければ今度の目標がわかりますので、一段と集中して努力できるようになります。

別の研究によると、あるグループには既に48%が終わっています、というのと別のグループにはあと残りが52%です、というのとでは、後者の方がモチベーションの維持ができているそうです。

別の見方をすると、コップに半分の水が残っている場合に、半分しかないと考えるのか、半分も残っていると考えるのか、ポジティブ思考、ネガティブ思考にも通ずる考え方かもしれません。

企業経営もマラソンのようなものです。ゴールまでの距離を考えることで、たとえ今つらくても、他の走者に負けないように踏ん張ろうとします。企業経営は今つらいのが当たり前です。ゴールに向かっているという実感がわかなければ、辛いことには耐えられません。

起業家の方には、そういうのを起業家とは言わないだろうとは思いますが、資金調達がゴールになってしまっている人がいます。資金調達ができたら、その日は飲めや歌えやの大騒ぎ。資金調達はゴールではなくてすべての始まりなはず。その先のゴールが何なのかを明確にしておく必要があります。そういう起業家のビジネスというものは、大きなことを成し遂げようとか、そうすることで便益を受ける人類の未来、といった崇高な理念は何ら感じません。

一見、崇高な理念があるようで、所詮、自分が何かいい思いをしたいだけなんじゃないの?今までの借金を返せればいいとか、お金を得ることでこの世を支配したかのような優越感を味わいたいだけにしか思えない人もいらっしゃいます。そういう人のところにはお金も人も集まりません。おそらくビジネスというものは、創業者がいい思いをするためでなくて、社会の人がそのサービスを得ることで何か幸せになれる、そういった先にゴールがある気がしてなりません。

話がずれましたので元に戻しますと、起業家は「現在ではなく、将来に向けたビジネス」をしています。そのためには社会のトレンドを読まなければなりませんし、リスクをおって投資をしなければ成功はしません。ある方の名言に「昨日のホームランでは今日の試合は勝てない、今日のヒットの方が大切だ」とあります。

起業家ははるか先を見据え、現状に甘んじず、次に向かって素早く行動しています。

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