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やるべきでないことの見極めと捨てる勇気が大切

起業家は何をするかと同時に、何をしないかを判断することも重要です。これは自己反省的な意味も含めてですが、なんかすごそうなことにはまって(気づいて)しまって、1円にもならない話に関わり続けてしまったり、逆にあまりお金にもならない、やりたくもないことを生活するためという理由を付けてルーティンにこだわりすぎてしまうことがあります。後者はやむを得ないこともあります。そりゃ、人間は生活していかなければなりませんし、最低限のお金は必要です。しかし前者については、サッサと見切りをつけることが必要です。

大抵なんかすごそうなことの大半はお金になりません。いわゆる無理筋だったり、万三(まんみつ:1万分の3の確率でしか上手くいかないこと、まともな話が1万の内に2~3しかないこと)です。それにそんなすごい話が自分のところに来ると思うことも間違っています。分相応とか、今までの人生の流れというものがあって、利根川で泳いでいた人が、海に出るときにナイル川の河口から出られるはずがありません。例えて言うと難しいかもしれませんが、GoogleやApple、Facebookのような社会の根幹を作り変えるような大きなことを考えられる人は、アメリカのようなスケールの大きいところで育ち、スケールの大きい人たちと一緒にいるから考えられ、そして実行に移せるのです。もちろん日本にいても大きなことはできますが、自分が小さければ、せめて大きなことの出来る人(当然過去の実績はマスト)のそばにいましょう。そしてその大きな人たちのために自分が何の役に立てるかを考えましょう。彼らの役に立てれば、おそらくなんかすごそうなことでも形にはなります。

ちょっと上記の例は抽象的すぎました。いずれにしても、これは上手くいくのか行かないのかといった眼をつけることが重要です。邪魔なものを排除すれば、それだけ障害や無駄が減ります。さらに過剰な野心を持つこともなく、前に進むことだけにエネルギーを使えます。

スティーブ・ジョブス氏の考え方で、この点でなるほどと思わせる方法があります。まずホワイトボードに縦軸と横軸を置き、(縦軸)「消費者」「プロ」、(横軸)「デスクトップ」「ポータブル」に分類し、これに分類できないビジネスから撤退することと決めました。次にマネージャー研修において次に取り組むべき課題を順位を付けて10個あげさせました。そして下位7つは削除し、上位3項目だけに取り組むようにマネージャーに命じました。我々からするとドラスティックな方法に見えますが、天才ですらも、何かに特化しようとするのだから、我々凡人こそ、もっと特化しなければならない必要性を感じます。

それがiPhone等のシンプルなデザインに繋がっていったのでしょう。無駄を完全に配したデザインになっています。シンプルでないと消費者には伝わりません。部下には大胆で実現不可能な商品やアイデアを要求し、逆説的ではありますが、その実現不可能なものをどう実現させるかまで考えさせていたと言います。そのスタイルには一切の妥協を許さないものを感じ取ることができます。本当に前だけ向いていた方なのでしょう。

まさに、ゴールは成功だけなのです。成功だけを目標にすれば、途中の失敗なぞ全く気になりません。

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