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お客さまに感謝を強要してはいけない

ある不動産投資のコンサルタントがセミナーを開き、受講料を取っていました。別に普通の話ですし、何も悪いことはないのですが、セミナーの入りが悪くて悩んでいらっしゃいました。そこで、そのセミナーでお客さまをどんなことを喜んでくださるのでしょう、とお尋ねしたところ、自分が上手くいったノウハウを1時間〇千円で手に入れられる。これがあれば年収1,000万円の不労所得も楽に手に入れられる。無駄なことはやらずに時間の節約になる等、色々な利点を語りました。

 

最近、アマゾンで家にいれば、書籍という形でそういった情報は入手できますし、不動産投資の会社が無料でセミナーを行い、Youtubeでも無料で公開していて、おそらく皆さん、不動産のプロがそういったコンテンツを無料でばらまいていらっしゃいます。ただで入手できるものにお金を払う人は多くはないのでは?と問うてみたところ。

 

不動産投資の会社の無料セミナーに参加すると特定の不動産しか販売しない。無料で公開する奴のノウハウにはそれほど価値がない。私のノウハウこそ成功する、私の時間とリスクを負った経験を、こんなに格安で手に入れられるのだから、感謝されて当たり前だ、と豪語されていました。

 

確かに一理あると思いますが、その結果、セミナーの集客力はあまりよくないようです。それが事実なのです。この方のご実績についてはそれなりの結果を出されていますが、このノウハウが再現可能かというと疑問符が付きます。そもそも不動産投資というものは、儲かるかどうかというのはマーケットの状況にもよります。運の要素もかなり大きなことは否定できません。まあ、ここで不動産投資の話をしても意味はないのですが、言いたいことは、お客さまが満足しているかどうかを棚に上げて、自分のサービスに対する感謝を強要する経営者が多いということなのです。

 

それは自分のことじゃない?ちょっと待ってください。「美味しいメニュー」を提供しているのに「優れた施術」を提供しているのに「客が少ない」とお嘆きのあなた(飲食店や美容室のオーナー)のことを言っているのです。

 

いいものを提供しているのだから、感謝しろ、その感謝代にお金を払え。「美味しいメニュー」を提供しているだけでお客さまを待っている方は、まさにそのような方なのです。あなたがやらなければならないことは、客の感謝を強要することではありません。お客さまが喜んでくれているかを確認することです。相手が喜んでいなければ、感謝しないお客さまが悪いのではなくて、あなたの方に問題があるのです。いいものを提供しているのだから感謝しろ、といったところで、お客さまが喜んでくれなければ何も始まりません。

 

お客さまがあなたに合わせるのではなくて、あなたがお客さまに合わせるべきなのです。そして満足してくだされば、それがビジネスのすべてなのです。

 

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