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会社のチームはオーケストラじゃなくてバンドになるのがよい

特にスタートアップ時のチーム作りというのは、そんなに簡単ではありません。普通の企業のようにある程度回っている中で、一つの部品のように当てはめていくような組織づくりであれば、過去の経験からこの人はこのくらいは出来そうだから何とかなるだろうで基本OKです。もっとも普通の企業においても、今までやったことのないことに取り組まなければならないことは多々あります。そのときの人材としては、まずは社内でできそうな人を当たってみて、それでも厳しければ新しい人を呼んでくることになります。言っては何ですが、大企業レベルの中で始める新しいことはたかが知れています。大海原で嵐が来たときに大きな船であれば、時間稼ぎができますし、誰かが何かはできます、そしてその中で数名機能しなくても(サボっていても)、船の沈む確率はそれほど高くはありません。しかし小舟だったらどうでしょう。時間稼ぎをしようものならすぐに転覆です。必死こいてその小舟に乗っている全員が何かしなけりゃならないんです。その中で誰かが機能しなかったら、船の沈む確率は相当高いでしょう。

 

スタートアップ時のチーム作りは大海原で嵐に合った小舟と変わりません。全員が実力者でなければならないのです。経験があれば望ましいと言いたい所ですが、経験よりも重要なものは、自ら考えて、自ら実行する力、これ以外にはありません。創業当初はそれこそアップダウンの連続です。小舟から振り落とされないようにしたいものですが、時には海の中にどぼーんくらいはしょっちゅうです。その都度、小舟に自力で戻ってこなければなりません。嵐が小康状態のときにはロープを投げて助けてくれることもあるでしょうが、自ら何とかしなければならない、嵐の海でも泳げる強靭さ、目に水が入ってきてよく見えないながらも小舟にたどり着くまでの状況判断も自分でやらなければならないのです。

 

あとスタートアップ時のチーム作りにおいて必要なのは、実績とか能力もなくはないのですが、一番大切なのは相性だと思います。すげえ奴だな、と思っても、こんな奴と一緒にいたくないなと思ったらパフォーマンスも上がりません。それでも大きなメリットでもあれば我慢もしてやりますが。あと稼ぎ方の違う奴、これも合わない。例えば土日は休みたいという人がいて、片方は土日も働くのが当たり前、と思っていたら、一方が土日休んでいたら、土日出勤している方が、なんで俺だけがこんなに一緒に働いているんだ、といってストレスになります。そもそもスタートアップ時に土日が、とか休みが、とか抜かしている奴はどうにもならない気がしますが、しかしそれも個人の価値観です。それが間違っているとか言ってはいけません。どちらが正しいか間違っているかではなく、価値観が違う、ただそれだけです。

 

音楽のアーティストで方向性が違ってしまって解散とか、よくありますけれども、スタートアップはバンドに近いと思います。それが大きくなっていくと、演奏者が増えてオーケストラになっていくこともないとは言えませんが、通常はツアーとかグッズ販売をするスタッフが増えていく、というイメージでしょうか。

 

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