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複数の人が協力することでより創造性が高まる。

ダーウィンの進化論には突然変異や自然淘汰がありました。生物学上の進化はこの二つなのかもしれませんが、人類は自らの知により、我々自体が外部要因となって、自分たちの生物学上の進化を加速させる能力をもっていそうです。その時に必要な要素は、どうやら「協力関係」なのかもしれません。人一人ではできることはたかが知れています。そう痛感せざるを得ません。しかし複数の人が協力し合うことによって、より大きなことができるだけでなく、創造性を発揮することは何度も論じてきたとおりです。

例えは異なるかもしれませんが、囚人のジレンマという考え方があります。これは囚人たちは隔離されていることが前提ですが、そもそも囚人のジレンマを知らない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しますと、以下のような利得表があります。

〇〇〇〇〇〇〇囚人B 黙秘 囚人B 自白
囚人A 黙秘 (2年、2年) (10年、10年)
囚人A 自白 (0年、10年) (5年、5年)

このとき、「2人の囚人A・Bはそれぞれ黙秘すべきかそれとも自白すべきか」というのが問題です。表内の (○年, △年) は2人の囚人A・Bの懲役がそれぞれ○年、△年であることを意味します。たとえば表の右上の欄(10年,0年)とは,「Aが黙秘・Bが自白」を選択した場合、Aの懲役は10年、Bの懲役は0年であることを意味します。
まず囚人Aの立場で考えると、囚人Aは次のように考えると思われます。囚人Bが「黙秘」を選んだ場合、自分 (=囚人A) の懲役は2年(「黙秘」を選んだ場合)か0年(「自白」を選んだ場合)。だから「自白」を選んで0年の懲役になる方が得です。囚人Bが「自白」を選んだ場合、自分 (=囚人A) の懲役は10年(「黙秘」を選んだ場合)か5年(「自白」を選んだ場合)。だからやはり「自白」を選んで5年の懲役になる方が得です。
したがって、囚人Aにとっては,囚人Bがどのように行動するかにかかわらず自白することが最適な選択ということになります。これは囚人Bにとっても同じであるため、囚人Bも囚人Aと同じ考えによって自白することが最適な選択です。このような理由で2人の囚人A・Bは結果的に「互いに自白」という行動をとることとなってしまいます。

これはお互いに隔離されているからそうなるのであって、隔離されておらず、お互いが協力関係にあれば、お互いが黙秘をして、お互いにとって最良の結果が得られます。どうやら利己的な行動は短期的には有利に働きますが、長期的に取引を繰り返す場合には不利になってしまうようです。そして離反者が相手をごまかすのが難しく、メリットは小さなものとなります。

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