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ネット時代だから注目され、不可欠なCIOの役割。しかもIに意味がたくさんある。

近年、情報化社会が進展し、IT技術を活用しない会社はほとんどなくなりました。どんなに遅れている会社でもeメールくらいは使っているでしょう。そこで近年、CIO(chief information officer)という、最高情報責任者の役割が増してきています。いわゆる情報や情報技術に関して責任を負う、上位の役員のことです。CIOの「I」にはいくつかの単語があってそれぞれ若干役割が異なっていますが、これらを総称してCIOと呼んでいます。以下は、政府CIOポータル(内閣官房情報通信技術総合戦略室)からの分類を記載します。

(a) Chief Intelligence Officer
情報活用による経営戦略の創造:企業内外の事実に基づく情報を組織的かつ系統的に蓄積、分析、活用するために、経営戦略上の各種の意思決定に有用な知識や洞察を生み出す仕組みを作り、新しいビジネスを創造する。
(b) Chief Innovation Officer
全社横断のビジネス変革:部門や組織を超えてグローバル全体を横断して、ITを生かした美辞根津モデルの変革、ビジネスプロセスの変革を推進し、企業の競争力向上に貢献する。
(c) Chief Information Officer
ITガバナンス確立:企業グループ全体のIT活用を俯瞰し、業務、ISの構造と共に、企業グループ全体のIT部門の機能と役割を変革し、企業の全体最適化実現に貢献する。

CIOは、経営戦略に沿った情報戦略やIT投資計画の策定などに責任を持ち、情報システム部門の責任者とは独立して設置し、チェック機能を持たせることで情報の漏洩を防ぐことが望ましい形です。職務上の報告先はCEOであることが多いですが、CFOに報告することもあります。IT投資を行って、どのように会社の業務を効率化するか、いわゆるIT投資のROI(Return On Investment)の計算を行うのが、CIOの役目です。

以前は設けられることが比較的少なかった役職ですが、情報社会の進展にともなって、企業のSaaS利用の普及率が向上し、クラウドコンピューティングなどの活用によるICT社会を迎えたので、積極的に設けられるようになりました。

CIOの役割は、経営戦略とIT戦略を統合することにあります。ITツールの見直しと活用によるコスト削減、IT資産(人材、ハードウェア、ソフトウェアなど)の管理と最適化、情報技術を用いた効率的な業務プロセスの構築などを行い、情報システムに適合させる役割を担っています。そうして得た情報やIT技術に基づき、経営陣に対して適切な助言を行うのも、CIOの重要な役割です。さらに、ITによる経営戦略の立案だけでなく、実行する責任者でもあるのです。

そのため、情報処理、情報科学、ソフトウェアエンジニアリングなど、ITに関する技術的な能力だけでなく、企業のビジネスを十分理解していることが求められ、ゆえにCIOは、CEOやCFO等と並ぶトップマネジメントの一員である必要があります。

IT技術の専門家がCIOに就任したとして、同時に経営に対するノウハウも要求されます。また、経営能力に長けた人が就任しても、ITの知識が中途半端なものでは、その役割を十分に果たすことはできないでしょう。高度な情報社会の中で企業を成長させていくには、欠かせない存在と言えます。

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