BLOG

キャッシュフロー管理の重要性

預金通帳には、常に数か月分の業者からの請求書、従業員への支払い、家賃の支払いに加え、突発的なコストや損失を賄う予備の蓄え、売り上げが多少減少しても、当分やっていけるだけの緊急用の資金が入っていることが理想です。ただ、理想と現実は大いに異なるもので、通常の運転資金を確保するだけでも相当限定的であり、ましてや新規事業や拡大のための資金はあまりないことの方が多い、というが現状です。

 

開店間もない時期にとって、一番の悩みの種が苦しい資金繰りです。最初、運良くスタート時にたくさん資金があったとしても、予備の蓄えに手を出すときには、そのタイミングと出費の理由を十分に吟味しておかなければなりません。会社(店)が生き残っていくためには、キャッシュフローの慎重な管理もまた重要なのです。

 

キャッシュフローというのは、会社(店)から出ていくお金と入ってくるお金の動きを意味します。つまりキャッシュフロー管理は、出ていくお金をカバーするために入ってくるお金を管理し、不足分は資金調達で賄うことなのです。売り上げが上がることが前提ですが、キャッシュフローを楽にする方法はあります。簡単に言えば、無駄遣いはしないこと、使う時には費用対効果を考えること、これだけですが、順を追って説明していきましょう。

 

キャッシュフロー管理の主な目的は次の点を短時間で達成することにあります。それは

  • 商品・サービスを迅速に行う
  • 商品・サービスを早期に売り上げに結び付ける
  • 売り上げをさっさと現金回収する

 

この点現金商売はラクです。中には売掛金の回収が3か月から半年くらいかかる業界があります(建設業等)。理論的には、業者からの支払いは急がせ、業者への支払いはなるべく遅らせる。これだけでも会社(店)のキャッシュフローを大幅に改善することができます。

 

このような戦略を実行に移すためには、お金がいついくら入ってきて、いついくら出ていくのか、支払は分割可能か、等を把握する必要があります。月ごとのキャッシュフローは当然のこと、週ごとのキャッシュフロー予測を出した方がいい場合もあります。もっとも、週ごとでキャッシュフローを管理するような会社は、資金繰りに窮している危ない会社が多いのですが。

 

キャッシュフロー予測は次の項目についての金額や期日の見通しを立てます。

  • 売上:初年度は予測が難しいでしょうが、それでも半年もたてばどれだけ客が来るかイメージはできるでしょう。店には必ず季節要因があります。但し、季節要因を売り上げが上がらない言い訳にしてしまってはいけません。クレジットカードの場合も1か月後、1か月半後とか、入金のタイミングを把握しておきましょう。
  • 支払期限の過ぎている売掛金の回収:忘年会等で会社が利用した時に請求書払いというのはありえます。しつこく追っていきましょう。
  • 業者への支払い:なるべく遅れずに支払いましょう。遅れるときにはいつまでには払えますと明確にしましょう。時期が明確にならないのが一番困ります。経理としては。
  • 現金の支払い:食材もたまに近くのスーパーで買う場合もあるでしょうし、POP等を作る文房具を近くの文房具やで購入することもあるでしょう。現金出納帳は必ずつけて、毎日、現金残高と照らし合わせましょう。
  • 運営費:人件費、家賃、税金、公共料金、広告宣伝費等。
  • 借金返済:銀行から借り入れを起こして開店する方が多いと思います。返済表を作成して管理しましょう。

 

いずれにしましても、キャッシュフロー表(月次資金繰り表)を作ることでこれらを網羅することになります。どんぶり勘定経営からはなるべく早く卒業しましょう。それが会社(店)を長く存続させるため、お客さまのため、スタッフのため、何よりもあなたのためです。

関連記事一覧