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緊急時のキャッシュフロー管理

会社を経営していくと、売り上げが思いのほか上がらず、費用がそれ以上に出ていくことがあることはやむをえません。開店後しばらくはキャッシュがたまるまでは資金繰りに悩んだり、苦しい状況が続いたりするものです。そのようなときにこそ、不要なコストはかけない、できる限り支払い条件を緩くしてもらう、入金は先に、等強固な財務を鍛えるための時期にしたいものです。

 

一番確保しなければならないのは関係者の生活費、次が売上に結び付く業者への支払いです。逆にそれ以外の支払いは、先延ばしの余地があると考えてよいでしょう。経営者にとって一番の薬は「お金」です。残高がゼロになる前に何とかしてビジネスを続けていけるだけのお金をねん出するためのノウハウをいくつかご紹介しておきましょう。

 

  • 支払期日の延長をお願いしてみましょう。できれば30日でなく、2か月、3か月とお願いしてみるのです。その金額を無利息で短期融資してもらえたのと同じ効果があります。
  • 上得意先に売掛金を早めに入金してもらえないかをお願いしてみましょう。そのときには割引価格を提示することです。大きなところほど融通が利きませんが、小さなところほど融通がきいたりします。財政的に可能かどうかは別ですが。
  • 銀行から借り入れる。一番ラクな方法と思われがちですが、そもそもあなたの会社(店)が数か月前に借りたばかりでは借りられませんし、資金繰り表や試算表を作っていないのであれば借りられません。借りるためには借りるための準備を事前に行っているかが重要です。
  • 融資がある場合には、素直にリスケをしてみる。1~2年くらい、銀行の元本返済を待ってもらうことができます。銀行としても融資が返ってこないよりは最終的に返ってくる方がありがたいのです。ですから支払いが厳しい時には、素直に支払い条件の変更銀行にお願いしてみましょう。そもそもお金を貸すのが商売なのが銀行。彼らにとってのリスクは利息であなたがお支払いしているのです。利息を取っているのだから、大いばりで(は厳しいですが)、せめて当たり前の顔をして、何年後に元本返済を再開したいとお伝えすればいいのです。
  • ファクタリングを用いる。売掛金の80~90%を現金化してくれるサービスがあります。会社によっては、売掛金の回収を行ってくれるところもありますので、利用しましょう。
  • リースの活用。機械設備等をリース会社に売却して、毎月リースにしてもらう方法があります。いわゆるセールスリースバックというものですが、まとまったお金を獲得できる場合がありますので、検討しましょう。
  • 苦しい時は従業員に給与の支払いを待ってもらいましょう。従業員にも生活やカード、ローンの支払いがあります。幾度も給与支払いが遅延すると、やる気も失せてきますのでこれはなるべく最後の手段にしたい所ですが、本当に苦しい時の数回であればなんとかなります。こういった苦境でもついてきてくれる従業員を雇いましょう。それもあなたの魅力次第ですね。
  • 税金や社会保険の支払い。支払遅延ですとサラ金から借りた方がましなんじゃないかというくらいにバカ高い利息がとられますが、背に腹は代えられません。払えないときには、いつまで待ってくださいと先手を打って相談してみることです。一番よくないことは対応しないことです。

 

支払遅延が常習化したり、遅れることがわかっているのに連絡を怠ったりすれば、信用が失われ、キャッシュフローの管理がますます難しくなります。そもそも、借金がだるまのように膨らむということはあなたに経営能力がない、ビジネスセンスがないだけですから、さっさとサラリーマンに戻ることをおすすめします。とはいえ、あきらめが早いのも考え物で、数年は耐える価値はあるかと思います。そう思っているところが起業の魔力なのかもしれないと思いつつ。

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