BLOG

学歴と成功は無関係ではないが、必ずしも一致しないもの

さて、ビジネスが思い浮かんだすぐ後で、店ができたらすぐに売り上げが上がるから、大金をぶち込んで立派な店を作って、豪華な設備を整えて、社員を大勢採用する、と人生の全財産をぶち込むことはやめましょう。ましてやそんなことをして誰かがお金を貸してくれると思い込んではいけません。あなたがやるべきことはなるべく初期投資をかけて起業することではなくて、なるべく初期投資をかけずに小さく始めて大きく育てるのはどうしたらよいか、知恵を絞ることです。ビジネス用語を用いれば、無駄なコストとリスクを抑えるだけでいいのです。決して無駄ではない、有効なコストやリスクまで抑えるべきであることを意味しているわけではありません。ビジネスは単純にローリスク=ローリターン、ミドルリスク=ミドルリターン、そしてハイリスク=ハイリターンの図式で表すことができます。まれにローリスク=ミドルリターンとか、ミドルリスク=ハイリターンということもありうるものの、後者の場合には、誰も気づいていないところにいち早く気づいた人が創業者利益を上げられるに過ぎません。通常は前者の図式の中でビジネスを行わざるを得ません。従って、有効にリスクを負わない限りは、より高いリターンにはありつけないのがビジネスの本質なのです。

 

ここで注意が必要なのが、ある人にとってはハイリスクでも、別の人にとってはローリスクということはあります。それはリスクを飼いならすことができるか否かの問題です。ビジネスは高いリスクをうまく飼いならすところに妙味があるといえます。あるいはニッチなところにリスクとリターンのずれを見出す。おいしいマーケットを見つけることもまた楽しいものです。

 

リスクやコストの抑え方について具体的に論じる前に、重要な考え方があります。世の中の大半の人間が気づいているようで気づいていないこと。それは学歴と起業の関係です。結論から言うと学歴と起業の成功にはまるで関係がないのですが、学歴が大したことがない人間がそれをいうとイタイ人になってしまいます。考えてもみましょう、好き嫌い、賛否両論はあるかもしれませんが、ホリエモンさんにしても、ひろゆきさんにしても、SHOWROOMの前田さんにしても、皆さん高学歴です。だからといって、高学歴だから起業が成功するわけでもありません。

 

高学歴にありがちなのは、思い込みと足かせです。一方は高学歴だからこそ、自分はすごいんだ、すごいから考えることは当然すごくて、ビジネス的に成功するはずだ、という「自分はすごいぜ思い込み症候群」と、他方は、高学歴でどちらかというと世間一般ではすごい人という評価になっているので失敗するのが恥ずかしい、と考えてしまう人もいます。起業は失敗の連続なのですが、高学歴の人ほど打たれ弱いこともしばしば。小さな頃から常に成功を積み重ねてきているため、失敗の免疫がないのです。そして失敗して後ろ指をさされるのが怖い。そのため、リスクを負わない、これを「リスクビビり症候群」といいます。高学歴の人ほど、いい会社へ入って安定的にと考えてますよね。もっとも高学歴でないと、いい会社には入れませんが。優秀な人たちがあまり頭を使わないところで部品で働いているというのも、社会的な損失な気がするのは、気のせいでしょうか。

 

しかしながら、実際に、事業に必要なものは、学歴ではなくむしろビジネスに対する情熱です。知識をたくさん積んだからと言って、それが社会に役に立つものでもありません。理論よりは実社会で得た知識と本物の経験が必要です。教科書でなく独学でいいのです。起業で欠かせないのは教科書に書いてある知識ではなくて、むしろ一般常識、そして目の付け所の良さです。

 

一般常識を知るということは、自分を客観化できるということ、そういう人は学歴いかんにかかわらずに、「自分の考えることがスゴイとも勘違いしない」、逆に(学歴がないからと言って)自分のことを低評価することもしません。自分を客観化できる人は、学歴にかかわらず本当に頭がいい人だと思います。そして、リスクを適正におえる人(失敗にいちいちビビらない。おどおどしない、自分で何とかする。但し、無駄なリスクもコストもかけない)。これらがビジネスの成功に不可欠の要素になっていると思います。

 

関連記事一覧