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消費者には個人のモラルに訴えても響かない、みんなそうしているが一番響く

カリフォルニア州立大学のグループが次のような実験を行ったようです。ある地域のドアノブに札をかけて節電を呼びかけました。
(a) 「地球を救えます。良き市民になれます。1か月54ドル節約できます。」
(b) 「近くの77%の方はエアコンとめて扇風機を使っています。ご賛同ください。」

どちらの方が効果的だったかというと、後者だったようで、個人のモラルに訴えたところで響かないようです。社会的なプレッシャーが、個人の行動スイッチを押すようです。それゆえ、あなたがそうした方がメリットがありますよというよりは、皆さんそうしてますよ、の方がメッセージとしては効果的だということです。

この調査結果に関心を持ち、省エネビジネスに目覚めた人たちがいます。オーパワーという会社で、他の家庭と比較したエネルギー使用状況のレポートを各家庭に届けるサービスを行っています。

この会社でもいくつかの試行錯誤を行いました。まず省エネ家庭に対しては、レポートにスマイルマークを、そうでない家庭には不機嫌マークを送ったところ、後者が不評なので、スマイルマークだけにしたそうです。さらにエネルギー消費量の多い家庭には、当初「平均以下家庭」としていましたが、これも不評だったので「近隣を上回る使用量家庭」に変更しました。それで各家庭にエネルギー使用量のレポートを他の過程と比較するレポートを送付したところ、省エネが促進されました。

このことから、個人のメリットに訴えず、あなたが成績悪いということを明確に伝えず、とにかく他の家庭との比較を書いておいた方が効果があったようです。

他に失敗したサービスは、フェイスブックの友達同士で電力使用量を比較できるアプリを開発したそうですが、鳴かず飛ばずで断念。

他に上手くいったサービスは、需要ピーク時に各家庭でエネルギー使用量を抑える方法をショートメッセージ、メール、電話などでアドバイスをしたそうです。例えば、エアコンの設定温度の調節や、ピーク時を避けた洗濯等です、その結果、ピーク時の消費電力は5%の節約に成功したそうです。

言い方の問題かもしれませんが、何度も失敗を繰り返していますが、これは失敗ではなく検証と学習なのです。失敗の中からデータの収集を行い、分析し、改善していきます。コストをかけすぎなければ深刻なミスは避けられます。結局数多く失敗したところで、何かで成功すれば、その失敗を糧にできたということで結果オーライでしょう。起業家にはこういう発想が必要です。

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