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お金を貯めることが目的化してしまっているお金持ち

日本の富裕層の資産は現金に偏っているといわれています。持っても不動産です。今までの日本では、いい大学を出ていい会社に入れば、年功序列で給料が上がっていき、退職金がもらえて、プチ富裕層になれました。右肩上がりが保証されていた世の中だったからです。しかしそんな古き良き時代はとうの昔に過ぎ去りました。

少なくとも今までのプチ富裕層、今の老人の方々は、若いうちに住宅をローンで購入して、既に支払い終え、子供も無事に大学を出て就職し、退職金ももらって、お金のかからない優雅な生活を送れているひとが多くいます。年金もそこそこですから、恵まれているの一言です。

この時代の人に言えるのが、稼ぎのほとんどが給与所得で、老後が心配と、贅沢することなくコツコツと貯金に励んできた人たちです。不動産と現預金合わせて1億円を超えていますが、我々のイメージする富裕層とはかなりかけ離れています。

これらの人たちが仮に住宅は親から引き継いでいたとか、子供は国立大学で比較的学費が安かった。共働きだった、というのであれば数億円の資産家でしょう。消費しない富裕層というのは、高度経済成長期で給与が上がり続けたこと、終身雇用であったこと、不動産に対する極度な優遇税制等、かなり特殊な条件が重なり合ったために生まれた資産家と言えます。本来ならば、こういった高額消費をしない人たちは、富裕層というものではなくて、元からつつましやかな倹約家です。

ご存知の通り、終身雇用は崩壊し、高度経済成長期はもはや訪れず、人口減少が起きている現状では、今までの方法では富裕層になれないということを意味しているといえるでしょう。

とはいえ、高額所得者というものは、今でも一定数いるものです。その人たちの象徴はタワーマンションに住むことでしょうか。人口が減少しているというのに、本当に都心にはタワーマンションが次から次へと建てられています。田舎から都内へという流れもあるのかもしれません。インターネットが発達した時代でも、田舎よりは都会の方が仕事へのアクセスが容易なのも現実です。

タワーマンションに住んでいることがお金持ちの少々という反面、賃貸で借りるとバカ高いですし、購入すれば高額ローンの支払いにあくせくします。どちらかというと大手企業のサラリーマンが住んでいるイメージですが、大手だからと言っても、決して安泰ではありません。大手そのものは大丈夫でも、自分の身が安泰かどうかはまた別の話です。新たな破産予備軍と言えるのかも知れません。高級賃貸物件では数年で全ての住人が入れ替わるという話さえ聞こえてきます。

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