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お金持ちの子がお金持ちになりやすいのは、お金があるからだけではない

お金持ちの子は、親が財産を持っているからお金持ちになりやすい、と言ってしまえばそれで終わってしまいます。それでは貧乏人は永遠に貧乏でいるしかありません。それが社会問題にもなりつつあります。確かに親が金持ちであれば、教育も受けられますし、世間的に良い大学へ、そして良い会社へも行けます。有名大学の繋がりは活かそうと思えば強いものです。さらに凄い奴がいて、つるんでいればいいこともあります。

親が会社の社長であれば、その会社を引き継ぐこともできます。最初からそれなりの待遇を受けられます。そして将来はかなりの確率で社長にもなれます。いいことだらけですね(コケタ会社なんてもらいたくはないですが・・・)。

というのはある一面でしかありません。上のことは確かに貧乏人の親からは得られないものすごく大きなメリットであることは否定できません。しかし、資産を受け継いだだけでは、溶かしてなくなってしまうかもしれません。資産を維持したり、あるいは増やせるのは、そういったお金持ちとしての思考を持てるかどうかもまた重要です。むしろ受け取った財産という有形資産よりも、金持ちになるための思考という無形資産の方が重要ではないかと思うこともしばしばです(としないと話が続かない(笑))。

金持ちの子は、子供のうちから帝王学を学びます。親が直接教え込む場合と、親の背中を学ぶ場合があるでしょう。事業承継の現場に立ち会ったときに、現社長と将来の社長、いわゆる親と息子ですが、非常にライバル関係にありました。と少なからず息子さんの方は思っていたのです。「親父には親父のやり方がある。自分には自分のやり方がある。」

この方の場合、父親の作ってきた資産をそのまま引き継げます(当然借金も引き継いでしまいますが)。父親の代から息子の代に、確かに技術力の高い会社を引き継ぐといっても、決してその後安泰を約束されているわけではありません。時代の変遷とともに、会社の事業内容を少しづつ変えていかなければなりません。

父親は脳梗塞の後遺症で以前ほど働けなくなり、ほとんど息子に仕事を任せていました。親の方は、息子にライバル視されながらも、それをやさしく見守るというポジションを守っています。できる限り息子のやり方を尊重します。ですが、「これはこうやらなきゃ上手くいかないんだ。」と自分に愚痴をこぼします。もちろんその中には時代錯誤のやり方もあるかもしれません。実は自分が親子の間にクッションとして入ることによって、親の考え方を息子に伝える役割を担っています。親が子に直接指導する形を取ると、素直に聞かないんだそうです。親からではなく、実は親からの言葉を自分が伝えると、確かにアドバイスだと思って聞いてくれます。自分の使われ方になるほどとも思ったものです。

元々生まれながらの経営者でもありますから、既に経営者としての視点を持っています。さらには使われる側ではなく、人を使う側の視点も持っています。

また、我々一般庶民は、働いて給料あるいは報酬をもらう世界に生きていますから、自分には何ができるかということから考えてしまいます。つまり使われる側からの発想です。しかしお金持ちは違うのです。自分にできないことは人に任せてしまえばいい、と考えるのです。これは使う側の発想です。

もちろん人任せにして失敗するケース、中々話が進まないケースも多いのですが、自分ができることにこだわっていると、大きな展開は描けないこともまた事実です。つまり自分にしかできないことは何だとこだわっているうちは事業家にはなれないということです。

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