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土地持ちとお金持ち

日本の不動産は、国の政策で高い価値が維持されてきました。もちろん、国土が狭い中で、それなりの人口がいるわけですから、高くても不思議はありません。しかし実は、人口密度の世界ランキングとしてみると、日本は25位です。

順位 国名 単位 人/km2
1位 マカオ 23,156.03
2位 シンガポール 8,051.65
3位 香港 6,687.73
4位 バーレーン 1,910.53
25位 日本 335.38

出所:IMFとCIAデータベースから

しかも土地の所有者は高齢者に偏っており、高齢者は今のところ年金で保護されていて、土地を手放して、貯金を切り崩す必要はありません。そのため、見かけ上の資産額が大きい不動産が温存されて、全体的な資産額を押し上げているのです。

後はなんだかんだ言っても、日本は世界第3位のGDPを誇りますから、日本円はドルに対しても堅調です。それがドルベースの見かけ資産を増大させ、世界的に富裕層が多く見えるというからくりがあります。

見かけ上多くの資産を持っているのですが、生活そのものは庶民と変わりありません。その土地をマンションやアパートなどで有効活用している、あるいはその土地を貸して賃料を取っている例も多いのですが、消費に回るほどではありません。しかも自宅しか持っていない場合は有効活用すらできません。

その土地をローンで手に入れた人もいますが、親から首都圏の郊外の土地を代々引き継いだ人であれば、見かけ上の資産が1億円を超えるということも珍しくはありません。年金が充実していなければ、土地を売却して生計を立てていく必要があるのです。諸外国はそういった状況にあります(重税福祉国家を除く)。

それに引き換え、海外のお金持ちは、資産のかなりの割合が金融資産で占められています。まさにお金がお金を生み出す。そういった真っただ中にいるのです。しかも金融資産は土地に比べて自由に運用することが可能です。

いずれ、年金制度が崩壊するにあたり、日本の不動産神話が終止符を打たれるときが来るでしょう。一番いやな感じがするのは、海外の人が日本の不動産を買いあさっていくことですね。どこの国の、とは申し上げませんが。

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